ギター名門ギブソンの“仰天”TOB会見

買収先のティアック社長とロックで競演

「両社長によるギターセッションです」――。記者会見が開始されるやいなやの出来事だった。

司会者の紹介とともに、米ギブソン・ホールディングスのヘンリー・ジャスキヴィッツ会長兼CEO(写真左)とティアックの英裕治(はなぶさ・ゆうじ)社長(写真右)は会見席脇に移動、エレキギターを担ぎ、大音量でロックを奏で始めた。

ギブソンのジャスキヴィッツ会長がリード(メロディ)、ティアックの英社長がバッキング(リズム)を担当し、即興のジャムセッションを熱演。ときおり目線を交わすなど息の合ったプレーを披露し、会見場を沸かせた。

特に、英社長はサングラスを持参し、「会見前のかなり早い時間から、リハーサルをしていた」(関係者)というほどの熱の入れようだった。

TOBには「賛同」も、TOB価格には「保留」

3月29日、世界的なギターメーカーのギブソンは、音響機器の老舗であるティアックを子会社化すると発表した。ティアックに出資する企業再生ファンド、フェニックス・キャピタルからTOB(株式公開買い付け)を通じて1億5744万7000株を取得し、出資比率54.61%にまで高める。TOB期間は4月1日から4月30日まで。

ティアックは当然、TOBに賛同しており、買収成立後も東証1部上場を維持する。

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