ライザップは、なぜあれほど痩せられるのか 体験者が明かす「結果」につながるロジック

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このことを理解しておくと、一般的なダイエットのリスクにも気づくことができる。太ってしまったから、太りたくないから、と頑張って苦しいダイエットに挑んでいる人も多い。だが、残念ながらうまくいかず、しかもすぐにリバウンドしてしまったりする。実はここにもロジックがある。従来型の、いわゆるカロリーダイエットは、むしろ人を太らせてしまう可能性がある。

カロリーダイエットの問題点とは

カロリー全体、食事全体を減らしてしまうと、筋肉も落ちてしまう。ダイエットでげっそりと不健康な雰囲気になるのは、これが原因だ。筋肉が落ちるとどうなるか。基礎代謝も落ちてしまう。そうなれば、必要なエネルギーは小さくなる。ちょっと食事を戻しただけで、あっという間にエネルギーが余ってしまうことになる。これが人を太らせる。

そもそも太らせるのは糖質である。カロリーではない。実際、ざるそば一人前(200g)とサーロインステーキ(200g)では、果たしてどちらが太るか。前者のカロリーは264kcal、後者は996kcal。どう見ても、そばのほうが太りにくそうに思えるが違う。

糖質で比較してみると、ざるそばの糖質は48.0g、サーロインステーキは0.6g。カロリーが低くても、ざるそば一人前には角砂糖約10個分もの糖質が含まれている。一見、ヘルシーに見えるものにも、実は注意しなければいけない。

大事なことは、筋肉を維持しつつ、食事から糖質を減らしていくこと。ライザップがやっているのは、まさにこれ。この合わせ技がポイントだ。栄養をしっかり摂る一方で糖質を食事からカットする「低糖質食事法」と、一回50分、週2回の「筋力トレーニング」だ。実際、私はこれだけで7kg以上も痩せたのである。

リバウンドはあったのか

実はライザップには健康を求めてくる人も増えているという。肥満は健康にも大きな影響を与える。好きなものを好きなだけ食べているだけでは、病気のリスクも高まる。

『ライザップはなぜ、結果にコミットできるのか』(あさ出版)。画像をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします

では、ライザップではリバウンドはないのか。ゲストへの調査によれば、1年後で7%がリバウンドした、というデータがあるという。逆にいえば、93%はリバウンドしていない。私自身、実はライザップを終えてから、最低体重記録を更新している。

なぜか。痩せるロジックを理解しているからだ。食事は以前とは大きく変わった。糖質だらけの食事から、肉や魚、豆腐などのタンパク質や食物繊維を多く摂るようになった。ご飯も食べるし、ビールも飲むが、ロジックがわかっているので、調整ができる。

体を動かすようにもしている。できるだけ歩くようになったし、テレビのニュースを見ながら軽いストレッチや筋トレをするのも日課になっている。何もしなければ、エネルギーが余ることがわかっているからだ。ロジックを理解したことで、太りにくい生活習慣に変えることができたのである。

上阪 徹 ブックライター

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うえさか とおる / Toru Uesaka

ブックライター。1966年、兵庫県生まれ。早稲田大学商学部卒業。ワールド、リクルート・グループなどを経て、1994年、フリーランスとして独立。経営、金融、ベンチャー、就職などをテーマに、雑誌や書籍、Webメディアなどで幅広くインタビューや執筆を手がける。これまでの取材人数は3000人を超える。他の著者の本を取材して書き上げるブックライター作品は100冊以上。2014年より「上阪徹のブックライター塾」を開講している。著書は、『1分で心が震えるプロの言葉100』(東洋経済新報社)、『子どもが面白がる学校を創る』(日経BP)、『成城石井 世界の果てまで、買い付けに。』(自由国民社)など多数。

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