「90歳の英女王」が生前退位できない事情

王女時代にした約束は、あまりにも重い

90歳の誕生日を迎え、祝賀行事で国民の歓呼に応える英国のエリザベス女王。同国ウィンザーで2016年4月撮影 (写真:ED/CE/MoD/Camera Press/アフロ)

エリザベス2世--神の恩寵による、連合王国及び北部アイルランドならびにその他の領地および領域の女王--は退位するのだろうか?

日本の天皇、明仁「陛下」は、そうしたいと述べた。彼は82歳となって「年齢を感じ始め」、公的行事において若干ながら衰えを覚えるようになった。

エリザベス女王は90歳だ。そして王室担当記者がタカのように注視している記録を見る限り、女王はこれまでどおり、申し分なく活動している。スケジュールは減らされているとしても。

だが90歳だ!

女王の後継者のチャールズ殿下はもうすぐ70歳になる。彼の長男であるウィリアム殿下は34歳。「ヤング」というよりも「ミドルのはじめ」と呼ばれることが多い年齢だ。

スペインやオランダでも前例

神の恩寵によるエリザベス女王は退位すべきではないのか?

日本の天皇よりも近い前例がある。1975年、フランコ総統の死後に即位したスペインのフアン・カルロス1世は、同国が権威主義から民主主義に移行する上で大きな役割を果たし、2014年に現国王で息子のフェリペ6世に譲位した。オランダの3人の女王たちも、それぞれ70代になると後継者に王位を譲っている。

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