おじさんのスーツは、なぜ”ダボダボ”か?

バブル時代を引きずる40~50代のオヤジたち

世の男性は30代半ばあたりから、肉体的、外見的な衰えを感じ始めることが多い。ただ、「もう老いるばかり」とあきらめるのは間違いだ。服装、髪型、話し方、仕事や生活のスタイルなどを気づかうことによって、若さを演出することは十分できる。この連載では、IBM出身の恋愛コンサルタントである青木一郎氏が、頑張らずに若さを保つためのテクニックを、分野別に紹介する。
中国のショッピングモールに飾られる巨大スーツ。これほどではないが、おじさんのスーツもバカでかい(写真:Landov/アフロ)

時計はバッチリなのに、スーツは……

先日、某男性誌を読んでいたら、おじさん世代のファッション感覚を象徴する記事を見つけました。

それは「経営者は時計が大好き!」と題した特集コーナー。40代から60代の著名な経営者が何人も登場して、「俺のロレックスは世界に数本しかない限定品」とドヤ顔で自慢したり、「貴族御用達の由緒正しきブランド」とウンチクをたれたりと、腕時計に対する熱い想いをそれぞれが語るというものです。

ある心理学者に言わせると「時計とは男根の象徴である」とのこと。そう考えると、功成り名を遂げた殿方が「どうだ、おらおら」と自慢の一品を誇示したい気持ちを理解できなくはありません。しかし、腕時計にさほど思い入れのない私は、人さまの趣向は尊重したいと思いつつ、自慢話とウンチクのオンパレードに正直ゲンナリしてしました。

こうした中、私の目にチグハグに映ったのが、経営者の方々の服装です。みな一様に“だぼっと”した大きめのサイズのスーツを着ているのです。時計はバッチリと決まっているのに、スーツは“だぼっ”とおじさんくさい。この不釣り合いをどうとらえたらいいのでしょうか。

面白い調査結果を紹介します。テーマは「男のお洒落のこだわり」(電通消費研究センター)。この調査は、若い世代とおじさん世代にはおしゃれに関して趣向の違いが明確にあることを示しています。

いわく、若い世代は「ファッション・服装」「髪形」など他人の視線を意識して外見をよく見せるものを重視する一方、おじさん世代は「時計」「財布」「万年筆」など自分自身を満足させるものを好む傾向があるそうです。こうしたおしゃれへのこだわりが先の経営者の方々の「時計はバッチリ決めているのに、服は“だぼっ”とおじさんくさい」といういでたちに表れているのでしょう。

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