サマンサタバサ、静かなる“出直し”

不振事業を次々と整理、本業に立ち返る

若い女性を中心に人気の高い和製ファッションブランド「サマンサタバサ」を運営するサマンサタバサジャパンリミテッド。主力のバッグのほか、「リッチミーニューヨーク」などのアパレル店や、「サマンサティアラ」のブランドで展開するジュエリー(宝飾品)、ゴルフウェア、スイーツなどを多角的に展開する。

サマンサタバサは「エビちゃん」の愛称で親しまれる蛯原友里さんや道端ジェシカさんなどの人気モデルのほか、過去にはヒルトン姉妹やビヨンセなどの海外セレブなどをプロモーションモデルに起用。女性が憧れるブランドイメージをつくり、企業として成長してきた。

そのサマンサタバサが、曲がり角を迎えている。

12年度は最終赤字に転落

サマンサタバサはこの2月に期末を迎えた前年度(2013年2月期)業績について、5.5億円の最終赤字(前期は6.5億円の最終黒字)を見込んでいる。サマンサタバサの想定では売上高は270億円(前期比15%減)、営業利益は10億円(同29%減)程度で、収益も大幅な後退だ。

サマンサタバサが1月に開示した資料によれば、「事業構造改革でブランド整理損、固定資産除却損として7億9700万円を計上する」ことが、前年度最終赤字の要因とある。開示資料だけだと詳しく書かれていないのであまり知られていないが、「経営資源を集中させるための攻め」(菅原隆司常務)として、静かに進められた構造改革の目玉は大きく二つ。セレクトショップ「エイトミリオン」の撤退と、ブランド展開が広がりすぎた主力バッグブランドの整理である。

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