ポケモンGOの日本上陸で現実世界に漂う不安

「過信」が重大な社会問題を生むかもしれない

世界中で大反響を呼んでいる「ポケモンGO」だが、現実世界における問題点も(写真:AP/アフロ)

「ポケモンGO」の日本上陸が近づいている。

米国やオーストラリアなどで先行配信され、ほかに例を見ないほどの爆発的な人気を呼んでいるスマホアプリ。株式会社ポケモンと「Ingress」を手掛けるNiantic、任天堂の3社が連携して手掛けている新しいタイプのモバイルゲームだ。位置情報を活用することにより、現実世界そのものを舞台として、ポケモンを捕まえたり、交換したり、バトルしたりといった体験ができる。

特徴はゲームがモニターの中だけで完結せず、プレーヤーが実際に家の外に出てポケモンを探したり、ほかのプレーヤーと出会いながら楽しんだりできる点だ。いわゆる拡張現実(AR)の技術を活用している先進的なゲームといえる。

夢中になるあまり、相次ぐアクシデント

ただ、すでに先行公開されている米国やオーストラリアなどでは、驚くような社会問題が報告されている。ポケモンGOのプレーヤーが現実世界を歩き回るポケモン探しなどに夢中になるあまり、車や人に衝突したり、崖から落ちてしまったり、注意散漫になっている利用者を狙った各種の犯罪に巻き込まれたりなどの事故や事件が相次いでいることだ。

本来、ゲームとは楽しむためのものであり、悲劇や迷惑行為を想定するものではないはずだが、プレイの最中はスマホに目がくぎ付けになり、周囲を見渡すことができない。そのため、通常の状態なら可能な危険予測がおざなりになってしまう。

これらの事象を発生させている原因をプレーヤーの人間性だとする厳しい指摘がある。ただ、これまで3000億を超える行動パターンから人の行動を予測する研究をしてきた私からすれば、この事象を誘発しているボス(原因)はほかにいると見ている。それは「スマホを操作」しながら「歩く」という行為の「最悪な組み合わせ」である。

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