謎の芸人・永野はなぜ突如ブレークしたのか

芸歴21年のベテランがつかんだ最後の一押し

エポック社「クリスチャン・リース・ラッセン ジグソーパズル発表会」に出席した永野=2016年6月9日(写真:日刊スポーツ新聞社)

鮮やかな色の衣装に身を包み、不敵な笑みを浮かべながら、「ゴッホより~、普通に~、ラッセンが好き~♪」と歌って踊る小柄で不気味な男。芸歴21年の芸人・永野は、いまやテレビで見ない日はないというほどの人気ぶりだ。ニホンモニターの調査では、2016年の上半期だけで永野は109番組に出演。132番組のメイプル超合金、113番組のりゅうちぇると並んで、今年の顔と言える存在になっている。

あれは忘れもしない、2014年の年末。お笑い業界の関係者数人が集まって、とりとめもない話を繰り広げる酒の席で、ある芸人がボソッとこんなことを言った。

「ついに、永野さんがブレークしますよ」

その人いわく、「最近、永野がいくつかの番組に出ていて、結果を残している」「スタッフや客の反応もいい」「いよいよ彼が本格的にブレークする日が来たのではないか」というのだ。

今さらブレークするなんてことがありうるのか

私は、個人的には永野の芸風は大好きだし、自分が主催するイベントに何度か出てもらった恩もある。それでも、「永野がブレークする」というその言葉に対しては、正直なところ半信半疑だった。今まで何度もブレーク寸前と言われながら、ことごとくそのチャンスをものにできなかった彼が、今さらブレークするなんてことがありうるのだろうか。いちファンとしてそうなってほしいのはやまやまだが、はたして本当にそんなことが……? 当時の私には、現在のような状況は想像もつかなかった。

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