最高のプロレスが再度、日本を勇気づける

木谷高明・新日本プロレス会長に直撃(その4)

グローバル化の進展により、国の枠を超えて活躍する「グローバルエリート」が生まれている。しかし、そのリアルな姿はなかなか伝わってこない。グローバルエリートたちは何を考え、何に悩み、どんな日々を送っているのか? 日本生まれの韓国人であり、国際金融マンとして、シンガポール、香港、欧州を舞台に活動する著者が、経済、ビジネス、キャリア、そして、身近な生活ネタを縦横無尽につづる。
新日本プロレスの改革を進める木谷高明会長。音楽業界で起きていることがプロレス界のヒントになる。

1月18日のコラムでは、新日本プロレスの経営改革について、プロレスの歴史などと絡めながら、分析を行った。その続編として、4日連続して、木谷高明・新日本プロレス会長への直撃インタビューをお届けする。

※過去のインタビューはこちら:第1回第2回第3回

プロレス業界では敵なし

キム:今回は、新日本プロレスのビジネス上の競合相手についてお話を伺いたいと思います。

プロレス業界内部の競合相手としては、他の団体がボコボコ潰れてしまって、もはや業界に敵なしというイメージですか。

木谷:そう思っています。

キム:マーケットが縮小傾向にある業界では、どこの業界でも合従連衡が進みますが、プロレスの場合は、団体ごと買ってもあまり意味がありませんよね。他団体のレスラーさえ引き抜けばいいわけですから。傾きぎみの団体から、いいレスラーを引き抜くという考えはありますか?

木谷:それは現場レベルの話ですが、お客さんが面白いと思うカードができるのであれば、それはありうると思いますよ。

キム:プロレスのマーケットが小さくなっているのにもかかわらず、各団体が細分化してしまったのが、今のプロレス業界だと思うんですが。

木谷:最近の政界みたいなもんですね。

キム:その意味では、これから合従連衡が進むということですね。その中心となるプレーヤーは、新日本プロレスでしょうか。

木谷:そうですね。たとえば、(プロレス専門雑誌の)『週刊プロレス』も、8割ぐらいの号は新日本の選手を表紙にしていいと思うんです。しかし、妙に各団体を平等に扱いたがるんですよね。

キム:それは、メディアとしての中立性が理由でしょうか。

木谷:そうでしょうね。でも、新日本と他団体は全然バリューが違うわけじゃないですか。だから、自ら部数を下げているようなものですよ。マーケットシェアの7割を新日本が取っているんだったら、表紙の7割も新日本にすべきじゃないですか。

キム:では、プロレス業界を超えて考えた場合、どこをビジネス上のライバルだと見てらっしゃいますか。

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