安倍政権で日本の性は保守化する

知られざる各党のLGBTマニフェスト

「まささんの気持ちを伝えて欲しいんです」。

週刊東洋経済編集部の張さんからお声かけいただいたのは、11月末。月島であんこう鍋をつつきながらのことでした。LGBTではない、ストレートの張さんから当事者の考えを伝えて欲しいと言われました。「少しでも現状を知っていただければ」そんな思いで今回から連載を担当いたします、柳沢正和です。

私は現在金融機関で営業職にある35歳の社会人です。そしてゲイです。私は20代の頃はゲイ向けのバーが集まる新宿2丁目に飲みに行く事も出来ず、ゲイであることを隠していました。それが20代後半にロンドンに転勤になり、ゲイという性的指向を肯定的に捉える現地の人たちに衝撃を受けました。

日本ではLGBTはタブー視されている

「なんだ、自分は自分のままでいいんじゃん。」そんな気持ちになりました。「もう自分の“彼氏”を“彼女”と置き換えて話すのをやめよう」そう思った途端、急に肩の荷が降りた気持ちになったのを覚えています。毎日嘘をつく人生に、もう飽き飽きしていました。

自分に対して前よりもポジティブな気持ちになって帰国しました。しかし日本ではLGBTであることがタブーである現実がありました。知人に自分がゲイであると伝えたら、「日本ではまだ言うのやめといた方がいいんじゃない」と言われた事もあります。でもやっぱり、自分は前向きに、自分らしく生きたいという思いがありました。

そこでLGBTが素敵に年を重ねる事を目的として活動しているNPO法人グッド・エイジング・エールズに参加しました。同じ気持ちを持つLGBTや、ストレートの人もいるこの組織で、神奈川県湘南にLGBTも、そうでない人も自分らしくいることが出来る飲食施設「カラフルカフェ」を作りました。またどうやったら企業がもっとLGBTフレンドリーに変わっていけるかを議論するプラットフォームである「Work with Pride」をスタートしました。

この連載では、一当事者として、LGBTが今考えていることを、私の視点から伝えていきたいなと思います。

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