コカ・コーラの製法を盗んだ元社員の「誤算」

ペプシが競合の極秘情報を買わなかった理由

ライバル社「コカ・コーラ」の秘伝の製法を買わなかった、ペプシの判断の理由とは?(撮影:尾形 文繁)
世界中で愛されているコカ・コーラ。あの独特の味のレシピは門外不出のトップ・シークレットで、社員でも限られた人しか知らないそうです。
さて、あなたがペプシの経営者だったとして、コカ・コーラの社員から「コカ・コーラの秘密のレシピ」を売りつけられたら、どうしますか? 実は、経済学的に考えると、ペプシがコカ・コーラの秘密のレシピを手に入れても、儲けることはできません。
ここでは、意外な話題満載の『ヤバすぎる経済学』から、「コカ・コーラの秘密のレシピが手に入るとしたら、ペプシはいくら出す?」を掲載します。

コカ・コーラの製法を盗んだ社員の誤算

700万部のベストセラー『ヤバい経済学』シリーズの最新作。テロ、犯罪、戦争から家族や人生の問題、エロい話まで、いま激動の世界で起こっているすべてを解決する131話。好評2刷!

2006年、コカ・コーラの不埒な社員数人が、企業秘密をペプシに売りつけようとして捕まった。ペプシはこの連中のことを通報し、おとり捜査に協力した。

ペプシの偉いさんたちはコカ・コーラを踏んづけて大儲けするチャンスをみすみす逃してでも、「正しいこと」をしようとしたんだろうか。

友だちで同僚のケヴィン・マーフィーが、それについて面白いことを言っていた。

彼によると、コークの秘密のレシピは、ペプシにとってほとんど何の価値もないという。それって本当だろうか?

彼の理屈はこうだ。

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