舛添知事を辞任に追い込むのは意外に難しい 世論は強く舛添知事の辞任を求めているが・・・

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
6月1日、都議会での舛添要一知事。ひたすら陳謝を繰り返した(写真:Natsuki Sakai/アフロ)

舛添要一・東京都知事は一連のカネにかかわる問題について、いったいどう説明をするのか。注目の都議会第2回定例会が6月1日に始まった。

舛添知事は所信表明の冒頭で、公用車の公務外利用やファーストクラスやスイートルームを使用した外遊の見直しを表明し、政治資金の使途について会期末の15日までに調査報告を出すことを言明した。

これらの説明は、これまで3回開かれた記者会見において舛添知事が述べてきた内容とまったく変わらない。相変わらず東京都知事の職に居座ることを宣言したに等しい。

世論は完全に舛添知事を見捨てている

「期待していなかったが、あまりにも空虚なものだった。失った都民の信頼は戻らない。舛添知事は速やかに辞任すべきだ」

東京維新の会の柳ヶ瀬裕文東京都議は、所信への感想をこう述べる。柳ヶ瀬都議は5月13日、舛添知事の辞任を求める文書を知事室に提出した。世論も強く舛添知事の辞任を求めている。

先月末に行われた産経・FNN世論調査によると79%、毎日新聞の世論調査では77%が「舛添知事は辞任すべし」と回答。すでに舛添知事は都民のみならず多数の国民からも、「不適格」と見なされているのだ。

一方で「知事の所信を聞いてから」と静観していた自民党と公明党は、知事の所信をどう思ったのか。

次ページ自民党と公明党の反応は?
関連記事
トピックボードAD
政治・経済の人気記事