超人気「シェイクシャック」、今後の出店は? 恵比寿にオープンした2号店も好調
一方、2号店の客は機会来店の比率が高い。いつでも立ち寄れるから、店の前にできている列が長ければ「じゃあ次の機会にしよう」と、あきらめも早い。外苑前よりは仕事帰りのビジネスパーソンの比率が高いのも特徴だ。当然ながら、お酒と一緒にハンバーガーを楽しむ人も多い。
ちなみに、ハンバーガーとビールの取り合わせは、あまり日本ではなじみがないイメージだ。しかしニューヨーク地ビールで有名なブルックリンブルワリーによる「シャックマイスターエール」は、シェイクシャックのハンバーガーとの相性を第一に考えてブレンドされているそうだ。
外苑前は「健康的」、恵比寿は「大人っぽさ」を演出
1号店は緑の中の、健康的なイメージを演出しているのに対し、2号店ではより大人っぽい、お酒にマッチする雰囲気を目指しているという。店内には大きなスクリーンが備えられ、ニューヨークの風景などが映し出される。
このように、出店した地域のカラーによって店のコンセプトを変えるのは、シェイクシャックの伝統的なやり方のようだ。本国や海外店の例を見ても、モール内店舗もあれば、路面店もあるという。
「シェイクシャックには、“Stand for Something Good”、シェイクシャックにかかわる方々や企業、地域のためにわれわれができることをするというモットーがあり、地域やコミュニティとかかわりを持ちながら運営を行っている。たとえば店舗限定のメニューを作って、メニュー名には地元にちなんだしゃれを盛り込んでいる」(角田社長)。
店舗ごとに地域に合わせたアイコンも作られていて、2号店ではえびす様をモチーフにしたアイコンが用意されたという
また2号店の限定メニューは「E-bean-su(エビーンス)」「チョコレートピーナッツバタークランチクリート」「ザ・サードマンズミックス」(各480円)の3つ。いずれも、同店の名物である「コンクリート」というアイスクリームで、クリーミーなフローズンカスタードとさまざまな素材を高速でミックスしたものだ。
1つ目の「エビーンス」はまさに、地名を取り入れたシャレ。小豆キャラメルソースやきな粉など、豆類を使用しているのが特徴だ。また、3つ目の「サードマン」は、映画の『第三の男』に由来する。「なぜ恵比寿で第三の男?」と首を傾げる方も多いかもしれない。実は、恵比寿駅のホームで発車の際流れるメロディ、今はビールのイメージのほうが有名になってしまっているが、もともとはこの映画のテーマソングなのだ。
なおこれらのうち、「エビーンス」の売り上げの5%は、街をクリーンにする活動をしているNPO法人「グリーンバード」に寄付されている。
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