いまや「ドローン」がアフガン戦争の主役だ 未公表だった米空軍のデータで明らかに
[20日 ロイター] - ドローン(無人飛行機)が、昨年初めてアフガニスタンで通常の戦闘機よりも多くの空爆を実施しており、その比重が高まっていることが、これまで未公表だった米空軍のデータで明らかになった。
米軍が無人機にどれほど頼ってきているかを如実に示している。
この傾向は米軍の戦略についての手掛かりを与えてくれるかもしれない。米軍はアフガンからのさらなる撤退を検討している一方、勢いづく反政府武装勢力「タリバン」制圧に苦戦中のアフガン軍を増強している。
ドローンから投下されたミサイルや爆弾は減少
ドローンによる民間人の犠牲者をめぐり人権団体や外国政府が懸念を示すなか、オバマ米大統領は2013年に、アフガンでの2014年以降の米軍削減と対アルカイダ作戦の進捗によって、「無人機による空爆の必要性は減少する」との見通しを示した。
あるレベルでみれば、それはうまく実践された。アフガンでドローンによって投下されたミサイルや爆弾の数は昨年減少した。それは主に、米国主導の北大西洋条約機構(NATO)軍が2014年末時点で戦闘行為をやめ、今やほんの一部が残るだけの規模となっているからだ。