日立造船が東芝や住友電気工業などと共同で洋上風力発電を事業化へ

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日本では洋上風力の開発は欧州に較べて遅れていたが、この7月から再生可能エネルギーの固定価格買取制度が開始されたこともあり、注目が集まっている。

研究会では、まず既存技術の応用で進めやすい、海底と発電設備を固定する「着床式」で事業提案を行う。同時に発電設備を海に浮かべる「浮体式」についても、技術開発と実証実験に取り組んでいく。

日立造船は、陸上の風力発電に関しては設置、建設業者としてかかわってきたものの、実績はそれほど多くはない。今般、研究会を立ち上げたのは、プラント事業のエネルギー分野で発電事業を行ってきており、また構造面でも、インフラ事業のGPS関連分野でGPS波浪計・津波計を扱うなど、既存事業でのノウハウ、経験が生かせると判断したため。

有力プレイヤーとアライアンスを組むことで、日立造船は洋上発電という新分野のポテンシャルとリスクを見極め、事業化に積極的に取り組む構えだ。

(水落 隆博 =東洋経済オンライン)

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