「へそ」の真実をどれぐらい知っていますか この蘊蓄100章は人に話したくなる

✎ 1〜 ✎ 24 ✎ 25 ✎ 26 ✎ 最新
拡大
縮小

81. 丹平製薬では汚れを浮き上がらせる効果に優れたオイルを配合したジェル『「おへそ」キレイ』を発売している

82. へそのゴマは溜まりすぎると石化し、「臍石」となる

83. オーストラリアのグラハム・バーカーが自分のへそから集めた糸くず(navel fluff)のコレクションがギネス記録として認定された。26年間で集めた糸くずは22.1g

84. グラハム・バーカーのへその糸くずコレクションは「ユニークな世界記録コレクションと文化遺産」として博物館に売却された

85. ウィーン工科大学のSteinhauser博士は体毛が糸くずなどをへそに運ぶ役割を果たしていることを発見した

人間のへそから2368種の細菌が見つかった(写真:NAOS / PIXTA)

86. 2011年、ノースカロライナ州立大学の生態学者チームがボランティアのへそからサンプルを集め、人間のへそに生息する微生物を調査するプロジェクトがスタートした

87. この調査の結果、60人のへそから2368種の細菌が見つかった。うち1458種の菌は新発見の可能性があるという

88. へその細菌は、ひとりあたり平均67種が見つかった。少ない人で29種、多い人では107種

89. 同調査で、数年間へそを洗っていないという人物のサンプルからは極限環境微生物2種が発見されたという

90. 1990年代後半、“アムラー”や“チビT”のブームとともに「へそ出しルック」が流行となった

日本の臍帯血移植実績は世界最多

91. イスラム教国ではへそ出しはタブー

92. 2012年ロンドン五輪で陸上女子3000m障害銀メダリストとなったチュニジアのグリビに対し、へそが見えるセパレートのウエアが反イスラム的だったとして国内のイスラム保守派が非難、国籍剥奪を主張するなど物議を醸した

93. 「おなかまわりが健康的で美しい人」を応援するナーベルプロジェクトでは2012年から「ナーベル・ビューティーコンテスト」を開催

94. 男女1000人に聞いた「あなたの青春を彩ったナーベル・ビューティーは誰?」というアンケートで、1位は安室奈美恵、2位はアグネス・ラム、3位は藤原紀香

95. 東洋医学ではへそは「神が宿る」という意味の「神闕(しんけつ)」にあたり、胃腸の特効ツボとされている。

96. 臍帯血はへその緒と胎盤からとれるわずかな血液。血液細胞をつくり出す造血幹細胞がたくさん含まれている

97. 産婦から提供された臍帯血は、臍帯血バンクで冷凍保存され白血病などの血液疾患患者への移植医療に用いられる

98. 臍帯血の提供は、公的バンクである日本臍帯血バンクネットワークと提携する病院で出産することで可能

99. 自身の子どもの将来に備えて、個人的に臍帯血を保管したい場合は民間バンクを利用する方法がとられる

100. 2015年末時点で、日本での臍帯血移植総件数は1万2000件を超え、世界最多の臍帯血移植実績を誇る

(文:森谷 美香/モノ・マガジン編集部)

参考文献・HP/『おへそはなぜ一生消えないか』(新潮社)、日本さい帯血バンクネットワーク、渋川市、西脇市ホームページ、ほか関連サイト

 

モノ・マガジン編集部

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

『モノ・マガジン』はワールドフォトプレス社が発行するモノ情報誌。原則、隔週で発行している。公式サイトhttp://www.monomagazine.com/

この著者の記事一覧はこちら
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT