丸井グループ、女性顧客をターゲットにした戦略店舗「新宿マルイ本館」が開店

丸井グループ、女性顧客をターゲットにした戦略店舗「新宿マルイ本館」が開店

大手流通グループ丸井の戦略店舗、「新宿マルイ本館」が4月24日オープンした。

新宿周辺を本拠とする丸井が、店舗再編の核と位置付けている店舗で、面積は約1万5000平方メートル。「年代を超えた女性のライフスタイル型ファッション館」というふれこみだが、照準はズバリ、働く女性。「自宅」「職場」に次ぐ憩いの場所のような、「サードプレイス」(第3の場所)がテーマだ。丸井では、約2000名を対象とするアンケートや、30回以上に及ぶ「お得意会議」を通じて集めた声を、今回の店作りに生かしたという。

「新宿マルイ本館」では、新しい仕掛けが様々な場所に施されている。まず、従来のファッション館とは一線を画し、「アパレルの館」とはなっていないことだ。日常を彩る生活雑貨などのショップが38に上り、全体の約35%を占める。食の分野でも、スターバックスが標準店のワンランク上の店舗を国内で初めてオープンする。コーヒーの比較テイスティングが無料で楽しめるほか、同社のコーヒー専門家の印である、ブラックエプロンをつけたバリスタ(コーヒーのソムリエ的存在)がおいしいコーヒーのいれかたの実演をしてくれたり、と差別化している。

また、増え続ける女性ランナーをサポートするためのオリジナルショップ「フィールドライフ」や、フラワーレッスンをメインにしたスクールなども併設する。「フィールドライフ」では、丸井が月4回程度開いているランニングイベントへの参加を呼びかけ、そこで参加者同士が交流の輪を拡げられるような仕掛けがあり、従来型の物販店舗とは一線を画す。そのほか、200席の休憩スペースや、店舗面積の約5%を占めるゆったりとしたトイレなども同店のアピールポイントだ。

「新宿マルイ本館」向かいには、ファッションの”総本山”新宿伊勢丹があり、今秋には目と鼻の先に世界3位のアパレルショップH&M(スウェーデン)も店舗をオープンする予定だが、「競争うんぬんではなく、丸井独自の商売をしていく」(川下雄司社長)という。刻々と変わる大消費地・新宿で確固たる地位を築けるか。当分の間、流通関係者の注目を集めそうだ。 

丸井グループでは、この新宿マルイ本館を含め、新宿にある計6館で売上高500億円を目指す計画。「東経オンライン」では、当面同社の予想を据え置き、適宜修正したい。
(福井 純)


《東洋経済・最新業績予想》
(百万円)    売 上  営業利益 経常利益  当期利益
連本2008.03  493,533 18,183 17,348 7,603
連本2009.03予 455,000 12,000 11,000 3,500
連本2010.03予 460,000 11,500 10,500 3,500
連中2008.09  218,835 4,003 3,333 1,440
連中2009.09予 220,000 3,500 3,650 1,800
-----------------------------------------------------------
         1株益¥ 1株配¥
連本2008.03  24.9 28 
連本2009.03予 12.8 28 
連本2010.03予 12.8 28 
連中2008.09  5.2 14 
連中2009.09予 6.6 14 

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