ミレニアルズを見ればわかる大統領選の行方
米国では4年に1度の大統領選が来年に迫り、民主共和両党の候補者争いがすでに始まっています。そんな中、米国の人口の4分の1を占める米国版さとり世代、つまり現在の20~35歳くらいのミレニアルズが、その結果を決定付けるとまで言われています。
実は過去2回の大統領選で、メディアは「オバマ当選」を予測できませんでした。特に2012年の再選の時はほとんどのメディアが直前まで共和党のロムニー候補の優勢としていました。その理由は、ミレニアルズの動きがつかめていなかったからと言われています。
そもそも、ミレニアルズに対しては長いこと「怠惰で過保護でスポイルされた世代」で、「自分中心で政治にあまり関心がない」という先入観がありました。しかし今になってみれば「オバマ大統領を2回当選させたのはミレニアルズ」だったのです。
2012年、ミレニアルズの6割はオバマに投票しました。それに比べ、彼らの祖父母の世代、サイレントジェネレーションでは44%でした。これほど世代差が出ることは、2008年のオバマ初当選まではなかったと言われています。いったい何がここまでの世代差をもたらしたのでしょうか?
ミレニアルズがどんな政治的な考えを持ち、誰を支持していて、これまでの世代とどこが違うのか? それを知ることで、2015年の大統領選が見えてきます。逆にそこを見逃してしまうと、真実を見誤ることにもなります。そこで今回はミレニアルズと政治について考えてみます。