20~30代の独身男性の75%、同独身女性の65%が「交際相手がいない」――。
そんな衝撃的な数字(オーネット調査)が発表され、少し前に話題になりました。これは2011年の数字ですが、調査以来15年間で、いずれも過去最高を記録したようです。
「恋愛離れ」は30代前半~40代半ばの「団塊ジュニア世代」あたりから徐々に浸透してきた傾向ですが、20代の「さとり世代」で「恋愛離れ」が決定的に定着した、と言えます。「さとり世代」というのは私の造語で、1983~94年生まれの、現在20代前半~30代前半の若者。20代後半のいわゆる「ゆとり世代」を含む世代になります。
私自身、たくさんの「さとり世代」に会い、ヒアリング調査を重ねてきましたが、多くの20代の若者から直接、「恋愛は面倒だからしない」という言葉を聞いて、衝撃を受けました。
ただし、彼ら彼女らは、異性に興味がないわけではありません。本音のところでは「恋人が欲しい」「結婚したい」のです。にもかかわらず、なぜ「恋人がいない」が過去最高値を記録し、「恋愛は面倒だ」と避けてしまうのか?
それには、この世代ならではの「特有の事情」が潜んでいます。
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