中国の女性が結婚写真に世界一こだわる理由 沖縄などで撮影する中国人カップルが急増
なぜ中国人カップルは海外で「結婚写真」を撮るのか
中国の結婚式に参加すると、すぐに目を引くのは、「結婚写真」である。ホテルのロビー、階段、式場の入り口、式場の中・・。巨大なサイズのポスターに映っているカップルは、まるでスターのような完璧な顔だ。
中国人、もっと正確に言えば中国人女性は、結婚写真を撮ることに、異様なほど執念を燃やす。もはや世界一といってもいいほどだろう。以前は、日本円で数十万円相当を払って地元の有名な写真館で撮るのが一般的だった。だが、最近のカップルは、結婚写真の撮影、いわゆる「前撮り」を、海外で撮ることがブームとなっている。
中国の『インターネットプラス』(中国電子ビジネス研究センター曹磊著、2015年5月刊)によると、2014年の中国の結婚業界(婚約式、ウェディングドレス、前撮り、結婚式等)の市場規模は、すでに8000億人民元(約16兆円)を突破している。これは日本の約8倍とも言われる。
少子化が進んでいるものの、結婚するカップルの数は年間1000万組以上。一人っ子で家族から潤沢な結婚資金をもらえることや、商品も多様化・高級化しており、結婚市場は継続的に拡大しそうだ。なかでも、欧米・日本のビザが緩和されたことに伴い、エーゲ海やパリ、沖縄などで、「プレ新婚旅行」を兼ねた特別な結婚写真を撮る「海外前撮り」が急増している。
では、なぜ中国の女性は「前撮り」をはじめとした結婚イベントを、非常に重視するのだろうか。
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