有料会員限定

企画の発想術は『茶の本』が説く茶室から学べ 岡倉天心『茶の本』でプロデュース力を磨く③

✎ 1〜 ✎ 3 ✎ 4 ✎ 5 ✎ 6
拡大
縮小
岡倉天心『新訳 茶の本』大久保喬樹 訳
岡倉天心『新訳 茶の本』大久保喬樹 訳/KADOKAWA

前回は、チームプロジェクトの肝を『茶の本』から見た。そして本書からの学びは、企画発想術にも及ぶ。著者の岡倉天心は、茶室の設計思想にこそ「茶の精神」の根幹が込められているという。

茶室は古来「すきや」と呼び習わされてきたが、それには3通りの漢字を宛てることができる。「空き家」「数奇家」「好き家」だ。この3つを、私は企画を発想するうえで大事な基準としている。

「空き家」と「数奇家」

「空き家」は、文字どおり、まったくの空っぽな空間。つまり、茶室が万物を受け容(い)れることのできる「虚」であるということ。

関連記事
トピックボードAD
連載一覧
連載一覧はこちら
トレンドライブラリーAD
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT
有料法人プランのご案内