「靴がダサい」ビジネスマンに欠けた意外な視点 「とりあえず黒い革靴ならばOK」という誤解

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この足元の境界が悪目立ちしない状態を、私は「足元の繋がり」と呼んでいます。これは全身を馴染ませる工夫として、スニーカー通勤のコーディネートにも役立つ手法ですが、スニーカーと革靴における「ドレス感のちがい」に目を向ける必要も忘れてはいけません。

色では判断できない「通勤スニーカーの基準」

ビジネスファッションでは、ドレス感を高めるため、スーツのように「全身の色数を絞ることが良し」とされてきました。だからこそ通勤スニーカーにおいても、余計な色がない「白・黒などの無彩色が主流である」ことはご存じのとおり。

左は革靴の木型、右はカジュアルな木型(写真:筆者撮影)

ですが「黒スニーカーなのに、スラックス姿が野暮ったい」というケースを見かけませんか。この現象は「カジュアルな木型」が原因で起きています。木型とは、靴のフォルムを左右する設計図のようなものですが、スニーカー単体を見て判断しづらいものです。そこでスニーカー通勤を想定したカテゴリーのなかから、靴を選びましょう。

木型によってフォルムも異なる(写真:筆者撮影)

「スマートスニーカー」と呼ばれるカテゴリーのものは、革靴の木型を意識したフォルムのものなので、結果として革靴の木型を選んでいることになるはずです。

とはいえスマートスニーカーという言葉自体が初めての方もいらっしゃると思いますので、その特徴について言及します。

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