「脳が衰える人」が食事中"無意識"にしていること 「休んでもとれない疲れ」を超回復する簡単方法

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最初のうちは「かかとがあがった」「足が着地した」などと心のなかで唱えながら歩くと、感覚を追いかけやすいと思います。

歩くスピードをあげようにもあげられないので、周囲に人ごみや車のない静かな場所で行うのがおすすめです。

その分、足裏の感覚に集中しやすく、仕事の合間に部屋を一周するだけでも、効果はてきめんです。

難しい人のためにより簡単な方法

「一歩を4つに分割する」感覚が難しい、という方のために、より簡単な歩行瞑想もご紹介しておきましょう。

(1)普段通りのスピードで歩きながら、
(2)「右、左、右、左」と足の裏の感覚に注意を向ける

やることはこれだけですが、一つ注意してください。

「右、左、右、左」というリズムに合わせるように歩くと、瞑想ではなく「行進」になってしまいます。

コツは、ゆっくりと歩きながら、足の裏の感覚を「実況中継する」あるいは「後から追いかける」ように、心のなかで「右、左、右、左」と唱えること。

これで瞑想になります。

そして慣れてきたら「右」「左」といった言葉を手放して、ただ足の接地感覚を左右交互に追っていくようにしましょう。

人が見れば、普通に歩いているのと変わりません。

通勤・通学などの移動時間や、散歩の合間などに取り入れて、脳の疲れをスッキリと手放しましょう。
 

歩く瞑想
歩行瞑想は、忙しいときでも出来るオススメの瞑想(イラスト:『「心の勢い」の作り方』より)
川野 泰周 臨済宗建長寺派林香寺住職/精神科・心療内科医

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かわの たいしゅう / Taishu Kawano

精神科医・心療内科医/臨済宗建長寺派林香寺住職。精神保健指定医・日本精神神経学会認定精神科専門医・日本医師会認定産業医。一般社団法人日本モメンタム協会理事。
1980年横浜市生まれ。2005年慶応義塾大学医学部医学科卒業。臨床研修修了後、慶応義塾大学病院精神神経科、国立病院機構久里浜医療センターなどで精神科医として診療に従事。2014年末より横浜にある臨済宗建長寺派林香寺住職となる。
現在、寺務の傍ら都内及び横浜市内のクリニック等で精神科診療にあたっている。

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恩田 勲 JoyBizコンサルティング代表取締役社長/一般社団法人日本モメンタム協会理事

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おんだ いさお / Isao Onda

1957年生まれ。1982年日本大学法学部法律学科卒業。
卒業後国内最大手の民族系コンサルタント会社にて営業職を経て行動科学理論を基軸においた人材開発を主としたコンサルタントとして活動。2008年に実務を経験すべく大手機械商社の経営企画部門に転職した後、2009年JoyBizコンサルティング株式会社を設立し、組織開発を主としたコンサルティングを手掛ける。
現在はクライアント企業の経営陣を対象としたコンサルテーションや人材や組織を活性化させるオリジナルのプログラム開発を行っている。。

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