販売台数は減少「テスラ」に何が起きているのか ライバル各社は軒並み増やしているのに…

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テスラ
2024年1~3月の販売台数が前年同期から8/5%の減少となったテスラ(写真:Philip Cheung/The New York Times)

テスラは事実上自らが創造してきた市場で主導権を失いつつあるようだ。同社は4月2日、1〜3月期の販売台数で衝撃の減少を報告。経営者イーロン・マスクの指導力に新たな疑問が投げかけられている。

ライバル企業の販売は増加

投資家たちはテスラの販売減に不意を突かれる形となった。中国の比亜迪汽車(BYD)や韓国の起亜自動車(キア)、現代自動車(ヒョンデ)といったライバル企業は電気自動車(EV)の販売増を報告。このことは、EVに対する全体的な需要の鈍化がテスラにおける問題の唯一の言い訳とはならないことを示唆する。

テスラはセダンの「モデル3」とSUVの「モデルY」でEV市場を切り開き、バッテリーで駆動する車が魅力的で実用的かつ収益性が高いことを証明。これらテスラ車は自動車産業に革命をもたらし、既存の自動車メーカーもEVモデルの開発を余儀なくされた。

ところが、市場はテスラにとって好ましくない方向に進化している。テスラの躍進を後押ししたアーリーアダプター(いち早くEVを購入した人々)とは対照的に、一般的な自動車ユーザーはテスラ車の一般的とはいえないデザインに戸惑っている可能性がある。テスラ車のほぼすべての機能は、ダッシュボード上の大型スクリーンから操作するようになっているからだ。

こうしたシステムのせいで「運転中に車内で行う調整のほぼすべてが徹底的に注意をそがれるものになっている」というレビューを、『コンシューマー・リポート』が新型のモデル3について書いている。

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