英語がすらすら聞き取れる「たった1つのコツ」 苦手意識を持つ人も多いリスニングの克服法

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この漫画でも描かれているとおり、自分でも読んでみる勉強法がいちばん効果的です。

音声を聞いて、その真似をしながら読んでみるのです。これは「シャドーイング」と呼ばれる勉強法で、数多くの科学的な裏付けがされています。聞いたことがある、という人も多いのではないでしょうか?

でも、何も考えずにこの勉強法を実践してしまうと、英語力は身に付かないままです。この勉強法で、どのような英語の能力が身に付けられるのか、ということを理解しておく必要があります。

この勉強法を続けると、英語のリズムに慣れることができます。

具体的にお話ししましょう。日本語とは異なり、英語は文の構造のパターンが少ないです。

どんな場合であっても、主語があって述語がある、というのは変わりません。「I」という「『誰が』という行為者」=「主語」を挙げたうえで、「『play』『run』などの『何をしたのか』という行為」=「述語(動詞)」が次に来ます。この流れ自体は、どんなに英文が難しく複雑になろうとも、変わらないことが多いのです。

まずは動詞を探す

例えば次の文をご覧ください。

A lot of intellectual people faced this difficult problem.

若干難しいので、リスニングでもしこの文が流れてきたら、「なんだろう?」と思ってしまう人もいるかもしれませんが、ポイントを押さえれば誰でも簡単にこの文が理解できます。

この文の中で、「述語」はどの単語でしょうか? 「述語」を探そうとすると難しいかもしれませんが、「どんな行動をしているのか」という「動詞」を探してみましょう。

そんなに難しくないですね。「faced」=「直面する」だとわかるはずです。そして、これが動詞だと認識できれば、ルールに則ると、その前までの「A lot of intellectual people」は主語だとわかります。

facedさえ聞き取れてしまえば、「よくわからないけれど、ある人が何かに直面したんだな」ということはわかるはずです。こうすれば、英文のだいたいの意味を理解することができますよね。

多くの人は「intellectual people」という英語の意味がわからず、「なんて言ったんだろう?」と思ってしまいます。

「intellectual people」は「知識人」という意味ですが、もしこの単語がわかっていないと、どんどん次の文が続いていく中で、さらにわけがわからなくなってしまうのです。リスニングの問題であれば、あっという間に置いていかれてしまい、振るわない結果になってしまいます。

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