それは、出生動向基本調査で、1982年から2021年までの約40年間の18-34歳独身男女の「恋人がいる率」の推移を見ても明らかです。
最新の2021年での「恋人がいる率」は、男性が21.1%ですが、40年前の1982年も男性21.9%でほとんど変わっていません。2005年頃27.1%とピークを記録しますが、40年間で見た場合、大体3割弱となります。女性も同様で、1982年女性23.9%から2002年に37.1%に上昇しましたが、2021年には27.8%に落ち着いています。男女総合すれば、恋人がいる割合というのは大体3割であると言えます。
これに対して、1980年代は「友達として交際している割合」も付加すれば以前はもっと異性との交際率は高かったなどという反論があるのですが、友達はあくまで友達に過ぎず、恋愛関係に換算するのはいかがなものかと思います。たとえば、異性に告白して「お友達でいましょう」と言われたら、それは「あなたとの恋愛はお断り」の意味でしかありません。
「恋愛強者は3割」となる理由
ところで、なぜいつも「恋愛強者は3割」になるのでしょうか?
それは恋愛が相対的なものだからです。普遍的、絶対的にモテる人間というものが存在するわけではなく、その時代背景や属する集団の中において、その時々の環境に応じて上位3割がモテるという位置を獲得するに過ぎないのです。
男性でいえば、小学生は「足の速い子」、中学生は「チョイ不良な子」、高校では「部活のスター」、大学では「コミュ力のある子」、社会人になると「収入の高さ」へと遷移するようなものです。
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