おかずかおやつか「コロッケ論争」繰り返される訳 地味なコロッケに人々が熱狂するのはなぜか
「コロッケはおかずか? それともおやつか?」――この論争はくり返し起こって盛り上がる。いったいなぜ、コロッケは人の心を熱くさせるのか? 今回はこのお題を掘り下げてみたい。
江戸っ子にとってはおやつ?
1月11日放送のバラエティ番組『秘密のケンミンSHOW極』で、神戸を中心に兵庫県民のコロッケ事情を特集していた。神戸っ子にとってコロッケは主菜だが、東京都民は「メインディッシュにならない」「主役は張れない」と言い切る。番組は、都民にとってコロッケは、おやつか副菜と位置づけた。
神戸文化圏育ちの私は、主菜と認識していたので驚いた。実情を知りたい、とSNSでアンケートを取ってみたところ、21人もの人が熱いコメントを寄せ、そのうち19人が「コロッケは主菜だった!」、と子どもの頃の思い出を書き込んでくれた。その中には、おやつとしても買ったと証言する人もいた。江戸っ子の2人は「主菜じゃない」と回答。
一方で、都内で育ったが「主菜だった」という人もいる。また、主菜じゃない、と証言する東京都民も、副菜としては受け入れている場合が多いようだ。東京でも、主菜と認識する文化はあるのである。
インターネットで調べると、コロッケが主菜になるか否かの論争はたびたび起こっていることが判明。近年の最も大きな論争が、辻希美が2022年2月22日に「コロッケはおかずにならない」と話したユーチューブ動画が発端で、テレビの情報番組でも取り上げられた。
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