教授になれば「こっちのもの?」大学教授のリアル コピペされた論文を見破るのも重要な仕事!?

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「本を出している大学教授」といっても、「売れない教授」は本を書けば書くほどビンボーになるという(写真:Luce/PIXTA)

大学教授と聞いて思い浮かぶのは、お金や時間に余裕があり、特段の不自由を感じることもなく、淡々と研究に打ち込んでいるような先生だ。あえて極端な書き方をしたが、そういったイメージを抱いている方は実のところ多いのではないだろうか?

リアルな大学教授の実態

だが、『大学教授こそこそ日記』(多井学 著、フォレスト出版)を確認する限り、必ずしもそうとはいい切れないようだ(まあ、当たり前なのだけれども)。

大手銀行勤務を経て、S短大の専任講師として大学教員生活をスタート。そののち地方のT国立大に移籍し、現在は関西の私立大学であるKG大に勤務している人物だ。

KG大は京阪神の大学の中でも、関西弁で言うところの「シュッとした」学生、いわゆるお坊ちゃん、お嬢ちゃんが集まることで知られている。先日読んだ週刊誌によると「偏差値のわりに就職率がよく、卒業生の平均年収も高く、関西主要私大でもっともおトク」らしい。とはいえ、関西では国公立大が就職に強く、京都大を筆頭に、大阪大、神戸大の3大学限定の就職説明会も開催され、KG大だとエントリーシートで落とされるという噂を耳にしたこともある。まあ、そんな大学の現役教授である。(「まえがきーー学内の誰にも告げずに…」より)

つまりはそんな立場から(本人は「売れない教授」と自称している)、大学業界の裏表、リアルな大学教授の実態を明らかにしているわけである。

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