リピート率75%「新感覚スーツ」を生んだ発想 ユニクロも嫉妬する元水道会社の"非常識"
コロナ禍以降、ビジネスシーンでのスーツ離れが進む一方で、伸縮性や軽さなどを追求した「機能性スーツ」の堅調な人気が続いている。そのパイオニアはワークマンでもユニクロでも大手紳士服チェーンでもなく、実は「水道事業会社」なのをご存じだろうか。
それが、2018年から「WWS(ワークウェアスーツ)」を展開するオアシスライフスタイルグループだ。累計販売数は22万着を突破し、アパレル業界では異例のリピート購入率を誇る。
WWSを展開する関谷有三社長 は、ほかにもタピオカミルクティー発祥の店として知られる「春水堂」 を日本に紹介した、タピオカブームの火付け役でもある。水道屋がなぜスーツ? なぜタピオカ?……異分野で次々ヒットを仕掛ける関谷社長を突き動かすものとは何なのか。
クラウドファンディングで1200%の資金を獲得
オアシスが展開するスーツブランド「WWS」の新商品「WWS Health+(ヘルスプラス)」。特許技術のミネラル結晶体「IFMC.(イフミック)」を生地に採用し、温泉に浸かっているのと同様の血行促進効果が期待できる、リカバリー機能を備えたスーツだ。
着るだけで疲れを軽減する効果をうたった「リカバリーウェア」は、アパレル、下着、スポーツなどあらゆる分野の企業が続々と参入する成長市場だ。ルームウェアやパジャマなど、休息や睡眠時に着用する商品が一般的だが、仕事で着用する「スーツ」にフォーカスした商品はまだ例が少ない。
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