コロナ禍でも起きた「パニック買い」は防げるか 徳島県の消費者7000人の購買・備蓄行動を調査

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トイレットペーパーがなくなった空の棚
(写真:78goro/PIXTA)

2020年のコロナ禍初期、日用品や食品などのパニック買いが世界的に見られた。日本でも学校の休校や在宅勤務要請が始まった時期に、日用品や食品の品切れが報道された。

そもそも人は買ったモノをどのように消費し、保管しているのだろうか。

日本ライフオーガナイザー協会の調査などによると、片付けが難しいと感じる人の多くが所有物の数が多すぎることを認識しているという。さまざまな場所に保管された所有物に対し、「いつか必要になるかもしれない」との強い思い(込み)を持ち、処分を進められない。あるいは、しまった場所を忘れたり、備蓄量を過少に認識したりする。捨てることに苦痛を感じ、より多くのモノの所有に固執してしまう場合もある。

しかし、無計画な買い物やモノのため込みは、不要な出費となるだけでなく、家のスペースを狭め、本人や同居家族、近隣住民の心身の健康リスクをもたらす可能性があるとされる。

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