記憶力や論理的思考力・説明力、抽象的な思考能力など、「頭がいい」といわれる人の特徴になるような能力というのは、先天的に決められている部分があり、後天的に獲得している能力は少ないと考える人が多いのではないでしょうか。
その考えを否定するのが、偏差値35から東大合格を果たした西岡壱誠氏です。漫画『ドラゴン桜2』(講談社)編集担当の西岡氏は、小学校、中学校では成績が振るわず、高校入学時に東大に合格するなんて誰も思っていなかったような人が、一念発起して勉強し、偏差値を一気に上げて合格するという「リアルドラゴン桜」な実例を集めて全国いろんな学校に教育実践を行う「チームドラゴン桜」を作っています。
そこで集まった知見を基に、後天的に身につけられる「東大に合格できるくらい頭をよくするテクニック」を伝授するこの連載(毎週火曜日配信)。連載を再構成し、加筆修正を加えた新刊『なぜか結果を出す人が勉強以前にやっていること』が、発売前に1万部の増刷が決まるなど、いま話題になっています。第74回は、得意を伸ばすか、不得意を補うか、東大生の考え方について紹介します。
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得意を伸ばすか、不得意を克服するか
みなさんは、得意なことを伸ばそうと頑張るタイプですか?
それとも苦手なことを少なくしようと努力するタイプですか?
例えばみなさんが数学はできるから経理の仕事はできるけれど、英語ができないので外国の人と話す仕事はできない場合、「自分は得意な数学を伸ばして、経理の仕事を完璧にこなせるようにしよう」と思うかもしれません。
一方で「英語が苦手なのは自分の弱点だな。頑張って英語もできるようになろう」と考える人もいるでしょう。
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