「マーガリンは危険」と思い込む人が知らない真実【再配信】 日本での「トランス脂肪酸」摂取量は実は少ない

【東洋経済オンラインで2023年7月19日に公開した記事の再配信です】
トランス脂肪酸が健康に悪いのは間違いない
アメリカでのトランス脂肪酸の厳密な制限には、歴史があります。1900年初頭より、動物性脂肪(バターなど)は健康に悪い、ということが知られていました。そこで植物から脂肪を作る試みが行われ、最初にショートニングとして商品開発に成功しました。そしてマーガリンが開発され、なんとバターと異なり「冷蔵庫から出してすぐにパンに塗れる」ということが衝撃的だったのでした。
実は1950年ごろより、トランス脂肪酸は健康に悪い(心臓病患者を増やす)のではないか、ということが研究で示唆されてきたのですが、この言説はなかなか広まりませんでした。「植物由来だから健康によいだろう」と考えられたこともあり、このトランス脂肪酸はかなり広まりました。バターなどの動物性脂肪を植物性に変えるよう、専門家がロビー活動していることも見受けられました。
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