正規で働く女性の「生涯未婚率」男女逆転の衝撃 女性は年収が上がるほど未婚率が高まる

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男女の生涯未婚率や未婚者数で見ると、「未婚は男のほうが多い」というイメージが定着していますが、正規雇用社員だけに限定した場合、実は男女が逆転します(写真:Ushico/PIXTA)
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2020年国勢調査における男女の生涯未婚率(50歳時未婚率)は、不詳補完値で男性28.3%、女性17.8%でした(参照:「生涯未婚率の数字」なぜか2つ存在するカラクリ)。女性より男性のほうが約10%高いのは、2005年以降ほぼ同様の傾向です。

実際、未婚者数で見ても、全都道府県において未婚男性数が未婚女性数を上回る「未婚の男余り」現象が起きていて(参照:連続1位は茨城!20~30代未婚「男余り」ランキング)、「未婚は男のほうが多い」というイメージが定着しています。

女性の正規雇用者の生涯未婚率は24.8%

確かに、未婚の全数を対象にした場合はそうですが、これを正規雇用社員だけに限定した場合、実は男女が逆転します。同じく2020年の国勢調査から雇用形態別の50歳時未婚率を比較してみましょう。ただし、雇用形態別のデータにおいては不詳補完値がないため、従来の配偶関係不詳を除く未婚率計算値を算出しています。

それによれば、男性の正規雇用の場合、生涯未婚率は19.6%と全体よりも約9ポイントも下がります。それだけ、正規雇用男性は非正規や無職よりも結婚している割合が高いということになります。逆に、女性の正規雇用の場合、同未婚率は、24.8%にも跳ね上がります。全体と比して約7ポイントの上昇で、男性をも上回ります。

つまり、男性の場合は正規雇用のほうが結婚しやすいが、女性の場合は正規雇用であるほうが未婚は多いということになります。

正規雇用といっても、職業によってその生涯未婚率に違いは出るのでしょうか。国勢調査の職業別の配偶関係人口から男女別に比較してみたいと思います。

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