日本の大学生が知らない「グローバル就活」とは 「海外インターンシップ」の体験事例を紹介

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海外インターンシップの体験事例を基に、世界標準の働き方をお伝えします(写真:jessie/PIXTA)
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岸田政権は3月の教育未来創造会議の中で2033年までの留学生に関する目標として外国人留学生を40万人受け入れ、日本人留学生を50万人送り出すと掲げました。日本の少子高齢化に伴う人材の確保は喫緊の課題です。ただ増加する外国人とうまく共存するためには、一方的に日本式のやり方を押し通すのではなく、日本人が世界標準の働き方を知ることも必要なのかもしれません。
なぜなら日本は世界で唯一、メンバーシップ型(新卒一括採用)雇用を採用している国であり、日本以外の国ではジョブ型雇用が一般的だからです。
海外未経験の大学生でもグローバルな就職に至る方法について、留学プロデュース事業を行う大川彰一氏の最新刊『働く選択肢を世界に広げるためのグローバル就活・転職術』から一部引用・再編集してお届けします。

まず、海外インターンシップの体験事例を2つ紹介します。

実践型インターンシップのケース

未経験の環境に飛び込むことを恐れなくなった
K.I.さん(男性、参加時は大学生)
内容:米国市場参入コンサルティング企業のマーケティング・インターン

私のインターンシップ先の企業は、化粧品などのサステナブルな商品を取り扱っていて美容室やネイルサロンも併設し、基本的には会員制で顧客を抱えています。

最初の1週間くらいでざっと仕事を覚え、その後、日本とアメリカの商品を集めて展示販売するプロジェクトの誘致をサポートしました。

各企業にメールを送って営業したり、アメリカのフリーペーパーの企業にプロジェクトを2回取り上げてもらうように交渉したりしました。また、企業のあるエリアの説明資料も作成しました。

インターン開始から2週間後には、会員を増やすために会員制度の特典として、ぬか漬けを代理で作るというスタートアッププロジェクトを自分で立ち上げました。ぬか漬け作りでは温度管理や混ぜる作業が面倒です。そこで会員制度のオプションに、会員に野菜だけ持ってきてもらい、その後はこちらで一括管理してぬか漬けを作るサービスを加えたら、会員が増えるかもしれないと思ったのです。インターン先にプロの料理人がいたので、その方に温度管理などを指導してもらいました。

現在、ニューヨークでは屋上菜園が流行っていますが、インターン先の企業は、自社が入っているビルの屋上で野菜を育てその野菜をぬか漬けにするサービスも今後始める予定です。とてもサステナブルな活動ができるのではないかと思います。

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