ひと昔前では考えられない組み合わせですが、「リュック姿のビジネスマンが増加傾向である」ことは揺るぎない事実です。とは言っても、ルーツがかけ離れたアイテム同士は、チグハグな印象になりやすいもの。当然ながらリュックとジャケットの関係も、例外ではありません。
なかでも「リュックの生活感」が悪目立ちしているビジネスマンを、通勤電車でよく見かけます。「色」を意識している方もいますが、「リュックの形状・質感」や「合わせるジャケット」までは留意していないようです。
そこで今回、「見た目」と「機能」を両立するビジネスリュックの工夫について、のべ5134人のビジネスマンの買い物に同行してきた服のコンサルタントがお伝えします。
「黒いビジネスリュックが正解」とは言い切れない理由
ビジネスリュックの基本色が、黒・紺などのダークカラーであることは、紳士服の売り場からも明らか。定番カラーのジャケットと組み合わせてリュックが悪目立ちしない配色は、たしかに「理にかなった工夫」と言えます。
それでも、これが最適解とはかぎりません。これからの季節はノージャケット姿の方も増えるため、白やサックスブルーなど、明るいワイシャツにダークカラーのリュックという合わせ方になってしまうからです。これでは「背中の存在感」が強調されてしまい、逆効果になってしまいます。
つまりリュックの色選びにおける本質とは、「上半身のコントラストを弱める」こと。なかでも注力すべきは「リュックの肩紐とトップスの色合い」に集約されます。リュック紐が目立つと生活感を連想させ、清潔感が失われてしまいます。
そこでノージャケットにリュックならば、「シャツの色合いを濃くする」という選択が効果的になります。
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