時代が一周まわってクラシカル(格式が高い伝統的な)ホテルが評価されている。
1927年(昭和2年)に開業し、ダグラス・マッカーサー元帥やチャーリー・チャップリンが宿泊したことでも知られる横浜を代表する宿泊施設「ホテル、ニューグランド」(横浜市)。インバウンドの急回復が見込まれる中で、横浜では外資のラグジュアリーホテルが出店を続けている。アフターコロナ期の激戦をどういう戦略で迎え撃つのか。原信造社長を直撃した。
――足元では宿泊客は回復基調にあるのでしょうか。
稼働率が上がっているわけではなく(客数増加策を打ち出しているのではなく)、客単価を上げる施策を打っている。2019年2月の社長就任と同時に、客室を安売りしない方針を掲げていて、それが実を結んでいるのではないか。
客単価については、コロナ前は2万円を切っていたが、いまは2万3000円ぐらいになっている。結果、宿泊部門の売上高が上がってきている。
もちろん、何もせずに値上げをしてもお客さんはついてこない。客室フロアを改修し、設備や内装をレベルの高いものにして、アメニティも高品質のものを使用するようにした。政府の全国旅行支援制度の恩恵を受けているところがあるので、本当の実力がどこまであるのかが、これから問われることになるだろう。
――安売りをやめた理由は?
この記事は有料会員限定です。
ログイン(会員の方はこちら)
有料会員登録
東洋経済オンライン有料会員にご登録頂くと、週刊東洋経済のバックナンバーやオリジナル記事などが読み放題でご利用頂けます。
- 週刊東洋経済のバックナンバー(PDF版)約1,000冊が読み放題
- 東洋経済のオリジナル記事1,000本以上が読み放題
- おすすめ情報をメルマガでお届け
- 限定セミナーにご招待
トピックボードAD
有料会員限定記事