1月31日、新型コロナウイルス感染拡大で延期されていた羽田空港直結の「羽田エアポートガーデン」が満を持して開業した。
この羽田エアポートガーデンは、第3ターミナルに直結し、ホテルや天然温泉、ショッピング、レストラン、イベントホールなどが入る大型複合施設で、同時に高速バスのターミナルも供用を開始した。
これまでも羽田空港からは仙台を結ぶ高速バスなどの便が設けられていたが、今回オープンしたターミナルは、長距離高速バスに特化した専用の施設である。
オープン3日目の2月2日、バスターミナルと周囲の施設を実際に取材した。
開業直後なのに閑散とするワケ
羽田空港に3つあるターミナルのうちもっとも新しく、国際線専用となっている第3ターミナル。ここと直接つながる形でオープンしたのが、羽田エアポートガーデンである。すでに昨年12月からホテルと温泉施設は開業していたが、今回商業施設とバスターミナルがオープンし、利用客を迎える体制が整った。
運営は住友不動産。入居する店舗は74と規模も大きい。エアポートガーデンへは、ターミナル2階の到着ロビーをまっすぐ進むと入り口に突き当たり、そこから専用の通路がエアポートガーデンにつながっている。
肝心のバスターミナルは、施設の1階にあって団体用のバスが発着するエリアと高速路線バスが発着する部分にわかれており、どちらもスペースはかなり広い。
高速バスのほうは出発が7バース、到着が3バースと、昨年9月に供用を開始した「バスターミナル東京八重洲」の第1次開業分よりも広くなっている。また、高速路線バスの発着場は多摩川のすぐ脇にあり、昨年3月に開通した「多摩川スカイブリッジ」がガラス越しによく見える。
そう聞くと、さぞかし賑わっているものと思われるかもしれないが、実際に昼前に訪れてみると、乗車を待つ客は皆無で閑散としていた。というのも、まだ便数がきわめて少なく、しかも半分以上は夜行便で昼間に発着するバス自体が稀有といってよいほどだからである。
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