就活を頑張って条件がいい会社に入社した後に、実は職場の雰囲気がとても悪い会社だった……と気づくのは、誰もが避けたいところだろう。
では「雰囲気の良さ」を事前に知るにはどうしたらいいだろうか。OB・OGに聞いたり、クチコミを調べたり、就活生のみなさんは職場の雰囲気のイメージを掴むのに苦労していることだろう。そんなときにおすすめの指標がある。
それが「新卒3年後離職率」だ。『就職四季報』とその公式デジタルサービス「シキホー!Mine」では、独自調査をもとにこのデータを掲載している。
今回は、「雰囲気の良さも大事だけど、やっぱり年収はゆずれない」という就活生・転職者のみなさんの本音にこたえ、「新卒3年後離職率が0%で年収も高い企業」ランキングを集計した。
雰囲気の良さがわかる「新卒3年後離職率」とは?
「新卒3年後離職率」とは、その名のとおり、新卒で入社した社員が3年後の4月に何%離職しているかを示す指標だ。
厚生労働省も新規学卒就職者の離職状況を毎年公表しており、2019年3月卒の新規大卒就職者の3年後離職率は31.5%となっている。一方、『就職四季報』掲載企業の平均は19.2%だ。転職が当たり前の世の中とはいえ、新卒3年後離職率が30%以上の企業は、職場の雰囲気をOBOG訪問などでじっくり確認したほうがいいだろう。
ただ、もともと採用人数が少ない企業では、1人の離職が指標に大きく影響を与える。例えば、3年前の入社人数が2人であれば、1人辞めただけでも新卒3年後離職率は50%になってしまう。気になる企業は入社人数の規模感までしっかり確認することが重要だ。
では、まずランキング上位を見ていこう。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら