ハッピーターンの"魔法の粉"その知られざる進化 ローソン「からあげクン」とのコラボも
亀田の柿の種、ぽたぽた焼き、そしてハッピーターン。日本の米菓市場で約35%のシェアを持つ大手、亀田製菓の定番商品だ。
中でも2021年に45周年を迎えたハッピーターンは、若い人にもファンが多い。サクッとした洋風の煎餅と“魔法の粉”と巷で呼ばれる「ハッピーパウダー」の組み合わせにハマる人は少なくない。
長く生き残る背景には、地道なマイナーチェンジを繰りしてきた努力の歴史がある。また、ハッピーパウダーを愛する人の中には、想像もつかない意外な食べ方をしている人も多く存在していた。
ハッピーターンのナゾを探るべく、亀田製菓経営企画部の池ノ上雄樹さんに話を聞いた。
きっかけは「オイルショック」?
ハッピーターンが生まれたのは今から46年前の1976年(昭和51年)。当時の日本はオイルショックの影響で不景気が続いている状態だった。そんななかで亀田製菓はしょうゆ味が主流だった煎餅業界に対し「新しいタイプの商品を提供したい」という思いで、新商品を開発したという。
当時は、網で焼く「しょうゆ味」の煎餅が主流の時代。亀田製菓が目指したのはこれまでの煎餅のイメージを覆すような「洋風の甘いお菓子のような煎餅」だった。
そこで取り入れたのが鉄板で焼いたハイカラなイメージと、従来の煎餅ではあり得なかったパウダーでの味付けだった。しかし、粉で味付けをするというのはこれまでにない手法だったため、パウダーと煎餅の相性やパウダー自体の開発にとても苦労したという。
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