「文句ばかり言う夫に疲れた」限界感じる妻の本音 「正義マン」や「コミュ力がない夫」のトリセツ

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50代夫婦
世の中に対して文句ばかりの夫にうんざりしている51歳女性。こういうタイプの人にどのように接すれば、ストレスなく生活できるのか。鴻上氏がアドバイスする(写真:プラナ/PIXTA)
56歳の夫が世の中全てに対して文句ばかりだと悩む51歳女性から、鴻上尚史さんへの人生相談。こういうタイプの人をよく観察すると、2つのタイプに分かれることに気づいたという鴻上さんから相談者に伝えたアドバイスとは? 『鴻上尚史のもっとほがらか人生相談』から、一部を抜粋してお届けする。

文句ばかりの夫に疲れた…

【相談】夫は世の中全てに対して文句ばかり。最近は限界を感じています(51歳・女性 ざわん)

56歳の主人の事で、ご意見を伺いたく投稿しました。主人はいわゆる理想主義で、世の中全てに対して文句ばかり言っています。友達も1人しか居なく、休みの日の話し相手は私のみで、一日中文句を言って相槌(あいづち)を求めてきます。小6の一人息子が居るので、今までは生活を第一に考え、機嫌を損なわないように対応してきましたが、最近は限界を感じております。この手の男性について、どのようにするのが適切なのか、アドバイスをお願いします。

主人の仕事はフリーランスで、休みの日は家にばかりいるタイプです。更年期の自覚はあるようですが、病院や薬を勧めても素直に聞くとは思えません。そして、働きたくないと本気で考えている人です。子供の手が離れてきたのに、主人に対して疲れて、悩んでいます。よろしくお願いします。

■鴻上さんの答え

ざわんさん。大変ですね。夫は「世の中全てに対して文句ばかり」言っていますか。こういうタイプは、男性に多いんでしょうかねえ。

じつは、僕の知り合いにも、何人かいます。会うと、ずっと「世の中に文句」を言い続ける人です。こういう口癖(?)は、ざわんさんが書く「更年期」とは関係ないように思います。「働きたくないと本気で考えている」ことも、あまり関係がないでしょう。

鴻上尚史さん(撮影:朝日新聞出版写真映像部・小山幸佑)

で、こういうタイプの人をよく観察すると、2つのタイプに分かれることに気づきました。

1つ目のタイプは、「コミュニケイションの方法が他に思いつかない人」です。

ざわんさんは想像しにくいかもしれませんが、男達の中には、「なにげない会話」「どーでもいいやりとり」「中身のない楽しい会話」が苦手な人がいるのです(!)。

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