リクルート作った天才「採用狂ぶり」がヤバすぎた 「時価総額13兆円で国内4位」江副浩正のDNA
時価総額13兆円、国内4位の企業をつくった「採用狂」
リクルートホールディングスの株式時価総額が13兆円を超え、NTTを抜いて国内4位に躍り出た。
拙著『起業の天才! 江副浩正 8兆円企業リクルートをつくった男』を発刊した今年2月段階の時価総額は7兆円強で国内10位だった。少しサバを読んで「8兆円企業」としたのだが、そこから9カ月で2倍近くに跳ね上がった。
なぜ株式市場はこれほどまでにリクルートを高く評価するのか。その秘密は創業者の江副浩正がこの会社に埋め込んだ「採用狂」のDNAにある。
リクルートの初代「フェロー(年俸契約の客員社員)」で、東京都の中学校における初の民間人校長として「よのなか科」を創設、教育界に一石を投じた藤原和博がかつてこんな話をしていた。
「リクルートが今も、自社の採用に途方もないエネルギーを使っているようなら、あの会社は当分、大丈夫だろうね」
「PC(プロフィット・センター)制度」「圧倒的当事者意識」「君はどうしたいの?」。リクルートには創業時から脈々と受け継がれてきた独自の文化が存在するが、中でも際立つのが、藤原が指摘する「採用にかける途方もないエネルギー」である。新入社員の大切な仕事は「母校訪問」。在学中の後輩に「面白い奴いない?」と聞いて回り、「学生から一目置かれる学生」にあたりをつける。
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