東京大学の一般選抜での募集は、学部別ではなく科類別で行われている。文系だと文科一類から三類、理系だと理科一類から三類だ。
科類別での教育は前期課程にあたり、教養教育を学ぶ。後期課程では学部別に専門教育を学ぶが、3年進級時に分かれる。この時にキャンパスも東京の駒場から本郷に移る。2006年度からすべての科類から、どの学部にも進学できるようになった。
東大、京大ともに志願者数は減少
一方、京都大学は学部・学科別に募集する。しかも、入試改革を行い、工学部は第2志望まで、農学部は6学科あるが、第6志望まで選択できるようになった。大学で何を学びたいかはっきりと決まっている受験生にとっては、京都大は選択しやすいシステムだ。
一般選抜の入試方式に違いはあるが、両大学とも2020年の入試は志願者減となった。東京大は224人、2.4%減の9259人、京都大は326人、4.1%減の7699人だった。
今年は難関国立大の志願者が軒並み減少している。旧7帝大(北海道、東北、東京、名古屋、京都、大阪、九州)に加え、東京工業大学、一橋大学をあわせた9校すべてで志願者が減っている。9校そろって志願者が減るのは、この40年で初めてのことだ。それだけ安全志向が強かったということになる。
今年度から始まる大学入試改革の前年にあたるため、浪人すると新制度の入試(大学入学共通テスト)に挑まなければならない。それに加え、センター試験の平均点が下がったこともあり敬遠されたと見られる。
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