通勤時に「混雑列車」を回避する3つのウラ技 成功のキーワードは種別、行き先、始発駅

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種別、行き先、始発駅をチェックすれば、すいている列車に乗れるかも(写真:Daisuke Shibuya / PIXTA)

毎朝すし詰め状態の電車を見て、通勤が憂鬱になることもあると思う。しかし、あきらめないでほしい。状況によっては時間帯をずらさなくても、比較的すいている電車が見つかることもある。

では、どうやって探すか。キーワードは各電車の「種別」「始発駅」「行き先」。いくつか事例を挙げながら紹介していきたい。

種別、行き先、始発駅が一定だと、混雑に差が出にくい

利用者の多くは、目的地に「最も早く」着く電車を選択する傾向がある。たとえば、東急田園都市線に長津田駅から乗って渋谷駅まで向かう場合、急行か準急に乗ればいちばん早く着くため、目の前に各駅停車がいても乗車しない、という選択をするだろう。

経路探索エンジンは最も速いルートを計算するのが得意なので、この区間では早朝深夜を除き、急行または準急に乗るよう案内する傾向にある。そして、渋谷駅は東急で最も乗降客数の多い駅であるため、渋谷に早く着く電車に乗客が集中する。

言い換えれば、長津田駅で渋谷方面に向かう各駅停車は所要時間も長くなり、急行も準急も停車しない駅が目的地になる場合以外は選択されない。これこそ、同じ時間帯でも混雑の具合に差が出る理由となる。時間という価値で利用者が合理的に行動し、乗降客数に比例した乗車区間を考えると、長津田駅での各駅停車はすいていることになる。

では、山手線はどうなるか。池袋駅や大崎駅が始発/終着となる列車もあるが、ほとんどの電車が環状運転を行っており、すべて各駅停車。合理的に行動しても、目の前に来た電車に乗れば、山手線内の目的の駅までは大抵いちばん早く着く。すると、時間帯以外に混雑の差が出にくくなる。

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