高年収でかつ、長く勤められる会社がいい――。
高い報酬が得られる一方で、仕事が厳しく、長い年数を勤めるのが大変な企業は存在する。しかし、せっかく入るなら長く勤められて、給料も高い会社のほうがいいと思うだろう。給料が高くて勤続年数が長い、”いいとこ取り企業”はないか? そんな会社を探すために作成したランキングが、「長く勤められて給料が高い会社」ランキングだ。
長く勤められる会社かどうかを判断する指標に、従業員の平均勤続年数というものがある。5月19日配信記事「『平均勤続年数が長い会社』ランキング500社」で、上場企業のうち平均勤続年数が長い505社(平均勤続年数18.1年以上の会社)を紹介したが、今回、その中から平均年収が750万円以上の会社を選び、高年収で長く勤められる企業とした。対象社数は117社で、平均年収の高い順に並べてある。なお従業員が100人未満の企業は対象から除外している。
朝日放送は年収1500万円弱、勤続19年
1位は朝日放送だ。西日本最大手の民放で、朝日新聞社・テレビ朝日系列の関西キー局である。平均年収は1498万円と、上場企業の平均年収ランキングでも上位に入るが、平均勤続年数も19.3年と長い。
このほかテレビ・ラジオ局は5位のテレビ東京ホールディングス、7位に九州北部地盤のRKB毎日ホールディングス、29位の新潟放送が上位にランクインしている。
2位は総合商社大手の三菱商事。平均年収1445万円、平均勤続年数は18.5年となっている。総合商社は高年収で知られているが、勤続年数も長い水準にある。三菱商事以外にも4位三井物産(平均年収1363万円、平均勤続年数18.8年)、6位住友商事(平均年収1255万円、平均勤続年数18.4年)と、トップ10に3社がランクインした。なお、伊藤忠商事、丸紅はともに平均勤続年数が16.7年で、今回のランキングの対象からは外れている。
3位には損害保険トップ級の東京海上ホールディングスが入った。平均年収1436万円、平均勤続年数19.8年となっている。グループ経営の中枢に位置する持ち株会社は、事業会社に比べて人数が絞られ、幹部社員が多くなる傾向にある。そのため平均年収や平均勤続年数も高い値になるのが特徴だ。このランキングでも上位に持ち株会社が多くなる結果となった。
メーカーでは12位エーザイ、13位第一三共、16位キョーリン製薬ホールディングス、31位田辺三菱製薬など、製薬会社の名前が目立つ。建設会社や道路舗装工事会社も存在感がある。18位の新潟最大規模のゼネコン・福田組を筆頭に、23位大成建設、24位NIPPO、27位鹿島、37位日本道路などがランクインした。なお、平均勤続年数が25.2年と長い会社ランキングの1位だった、相鉄ホールディングスは28位となっている。
就職人気ランキングには出てこない、BtoB企業も多く含まれている。ぜひ、就職活動の参考にしていただきたい。
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