マイナビの調査によると、2017年卒生の7月末時点の内定(内々定)率は72.7%。当然、まだ内定を獲得できていない学生は多く、内定が取れていても継続して就職活動を続ける学生もいる。ただ、全体としては、就職活動はほぼ終盤戦に入っているといえるだろう。3月の広報解禁から6月の選考開始、内定へと至るまでの期間は短く、例年になく慌ただしく進んだ就職活動だったといえるだろう。そんな中、学生たちが就職活動の期間を通してどんな企業に目を向けてきたのだろうか。
東洋経済オンラインでは、就活中の学生を対象にした「就活ブランドランキング調査」を定期的に発表している。ランキングデータは文化放送キャリアパートナーズ就職情報研究所の調査を基にしたもので、調査対象者は同社の就職サイト「ブンナビ!」に登録する2017年春卒業予定の大学生や大学院生だ。
今回掲載するランキングは、就職活動の後半戦にあたる4月から7月に調査を実施した「就活後半」の結果で、トップ300社を掲載している。あこがれやイメージが先行している就活前半とは違い、業界研究や会社説明会、筆記試験、面接などを経て、より現実的に企業を見るようになった就活生が投票した、実像を反映した人気ランキングだ。前半と後半の違いと合わせて見ていこう。
1位はJTBグループ
1位は旅行業最大手のJTBグループ。前半は4位だったが、面接など社員の対応への評価も高く、後半ランキングでトップに躍り出た。特に文系の女子からの人気が圧倒的で、旅行だけではない「交流文化事業」を標榜する姿勢が学生たちに浸透した結果かもしれない。
2位は三菱東京UFJ銀行。前半から順位の変動はなかったが、個別では男子が前半3位から7位、女子が前半2位から5位という結果になっている。3位は同じくメガバンクのみずほフィナンシャルグループ。前半は男女ともにトップで総合1位の座をつかんだが、後半では男子順位が19位になるなど伸び悩んだ。4位全日本空輸(ANA)、5位日本航空(JAL)と、航空会社2社が続く。
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