理系学生は技術系のエキスパートとしてメーカー系を志望することが多い。理系学生ランキングも、それを反映して、メーカー系企業が上位に並ぶ。では実際にどんな企業に人気が集まっているのか――。今回、理系学生に対象を絞った「就職人気ランキング・理系学生版」のうちトップ100社を掲載する。
ランキングデータは文化放送キャリアパートナーズ就職情報研究所の調査を基にしたもので、調査対象者は同社の就職サイト「ブンナビ!」に登録する2017年春卒業予定の大学生や大学院生だ。この調査は就活の前半と後半に行っており、今回は就活前半の調査結果だ。参考値として、2017年卒・前半の総合順位と、2016年卒・前半理系の順位も掲載している。
なお、総合順位は「最新!『就職人気ランキング』ベスト300社」として4月26日に発表している。
1位は総合11位の明治グループ
1位は明治グループ(明治・Meiji Seikaファルマ)。総合順位は11位で、菓子以外にも医薬品事業も手掛けるなど幅広い業態や、研究力などが人気の要因だ。2位は総合重機メーカー最大手の三菱重工業(総合112位)。前年6位から、さらに順位を上げた。2015年に初の国産ジェット機MRJの初飛行に成功、意欲的に開発を進める企業として理系学生に評価されている。
3位は住友林業(総合37位)。木材建材と注文住宅の2本柱で、木を軸にした幅広い職種内容がイメージを高める結果となっている。4位全日本空輸(ANA)、5位大和証券グループは、総合でも上位に入っており、文理ともに人気がある。
6位東洋エンジニアリング(総合151位)、7位千代田化工建設(総合155位)と、石油・ガスプラントを建設する総合エンジニアリング大手が上位に入った。もうひとつの大手、日揮も17位(総合149位)にランクイン。昨年から大幅にランクアップしており、業界を挙げて積極的な採用PRを行っているほか、高い平均年収など待遇面が見直された結果かもしれない。
食品・飲料系企業は依然人気だ。8位山崎製パン(総合72位)、9位ロッテグループ(総合18位)、10位味の素(総合43位)、11位サントリーホールディングス(総合27位)、12位森永乳業(総合65位)と上位に名を連ねる。メーカーの中でも消費者に近い業種のため、イメージが先行しやすい面もある。理系女子学生に特に人気があり、実際女子学生ランキングでは上記の5社はすべてトップ100社に入っている。
自動車メーカーは、15位本田技研工業(総合154位)、22位トヨタ自動車(総合78位)、51位日産自動車(総合217位)という順。ここ数年、自動車メーカーは理系ランキングでもトップ10に入れない状況にある。電機メーカーも同様で、19位パナソニック(総合88位)、26位三菱電機(総合104位)、40位日立製作所(総合136位)などが50位以内に入っている。
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