近年、GDPRや改正割賦販売法などの金融規制や法規制はじめとした、様々な法改正や規制強化が相次ぐ中、Regulation(規制)にTechnology(技術)を戦略的に用いて、規制要件の遵守に対する業務の高度化・効率化を指すRegTechが注目を集めています。RegTechは金融機関向けの対応策にとらわれがちですが、品質偽装や労働環境、粉飾決算など、コンプライアンス違反のリスクはあらゆる業界・企業が抱えています。
本フォーラムでは、新たな制度規制違反のリスクを下げるとともにコスト最適化を可能とするRegTechを焦点に、内閣官房日本経済再生総合事務局による政府のイノベーション創出・成長戦略のもとに2018年に施行された「新技術等実証制度」(規制のサンドボックス制度)について、また、企業の実務責任者をお招きして、規制対応の取り組みと今後の展望などを通じ、進化する規制対応のテクノロジーや規制対応のエコシステムの新たな潮流についてご紹介します。
日 時 | 6月18日(火)13:00~16:25(12:30 開場) |
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会 場 | 大手町フィナンシャルシティ カンファレンスセンター 東京都千代田区大手町1-9-7 大手町フィナンシャルシティ サウスタワー 3階(地図) |
定 員 | 150名 ※お申込み多数の場合は抽選となります。 |
参加費 | 無料(事前登録制) |
対 象 |
金融機関・事業会社の経営企画、法務、コンプライアンス、国際部門ほか、 規制対応のご担当者の方々 ※対象外の方はご受講をお断りさせていただくことがございますので予めご了承ください。 |
主 催 | 東洋経済新報社 |
14:20~14:35 ▶ Break&Networking
パネリスト
内閣官房 萩原 成 氏
有限責任あずさ監査法人 山﨑 千春 氏
株式会社じぶん銀行 酒井 宏二郎 氏
有限責任 あずさ監査法人 小川 勤 氏
東洋経済新報社 フォーラム事務局
corporate@toyokeizai.co.jp
03-3246-5599(土日・祝日を除く 10:00~18:00)
内閣官房
日本経済再生総合事務局 参事官補佐(新技術等社会実装推進チーム所属)
萩原 成 氏
上智大学卒業後、外務省、一橋大学大学院を経て、国税庁入庁。カリフォルニア大学サンディエゴ校修士。財務省、国税庁、東京国税局で、企業(内資系・外資系)の移転価格調査や、国際課税事案に関する外国当局との相互協議に対処。また、租税条約交渉、EPA交渉、OECD等の政府間協議に従事。コロンビア大学ビジネススクール客員研究員を経て、2018年6月から現職。新事業の実施に向けた個別の相談について、企業へのコンサルや規制当局との議論を行っている。主な寄稿:租税研究「国際課税 移転価格税制の執行に関する方針について(移転価格調査等の担当から)」、税経通信「租税条約の改正について」など。
有限責任 あずさ監査法人
金融事業部金融アドバイザリー部
マネージング・ディレクター
山﨑 千春 氏
金融機関向けレギュラトリー・コンプライアンス全般についてのアドバイザリーを専門とする。特に顧客保護、顧客情報管理、金融犯罪対策、サイバーセキュリティ、Fintech/Regtechに関するアドバイザリー経験豊富。「日本年金機構における不正アクセスによる情報流出事案検証委員会」参与。金融機関向け、業界団体向け、その他セミナーでのAML/KYC、不正リスクマネジメント、FIN/SUM×REG/SUMなどFinTech/RegTech関連講演多数。主な著著「マネー・ローンダリング規制の新展開」金融財政事情研究会 共著。KPMGジャパンRegTechサービスリーダー、フィンテック推進支援室メンバー。
株式会社じぶん銀行
執行役員 チーフコンプライアンスオフィサー
兼 チーフリスクオフィサー 兼 リスク管理ユニット長
兼 CS ユニット 副ユニット長
酒井 宏二郎 氏
1991年 東京大学経済学部卒業後、三菱銀行(現三菱UFJ銀行)に入行。融資企画部、決済事業部を経て、2012年 コンプライアンス統括部次長として全行コンプライアンス運営・企画業務に従事。2014年 じぶん銀行に出向(現職)、チーフコンプライアンスオフィサー、チーフリスクオフィサーのほか、カスタマーサービスや審査を担当している。
有限責任 あずさ監査法人
次世代監査技術研究室長
小川 勤 氏
日本およびカナダで自動車をはじめとする製造業、小売、および商社など幅広い業種のグローバル企業の財務諸表監査に従事。日本を代表するグローバル企業の監査責任者を担当したのち、2015年7月に次世代監査技術研究室長に就任。会計士と異なる専門家(IT専門家、データサイエンティストなど)を加えて組織を立ち上げ、新たな監査手法の開発をリードしている。次世代監査技術研究室では、情報システムおよびAIなどのテクノロジーの高度化に対応して、企業が有する膨大なデータ(仕訳、売上データ等)をAIや統計解析を用いて分析し、監査上の判断を支援するシステムを開発・導入している。
KPMGコンサルティング株式会社
フィンテック推進支援室 室長 ディレクター
東海林 正賢 氏
大手外資系システム会社にてテクノロジーによる差別化をもとに様々な新規ビジネスの開発と獲得を担当。製造、流通、小売、通信、メディアなど様々な業界で50社以上の業務改革プロジェクトに従事。2015年KPMGコンサルティングに入社。2016年フィンテック推進支援室の立ち上げ時より現職。大手金融機関API戦略策定支援、FinTech Start Up向け事業戦略策定支援、ICOトークン機能構想支援、ブロックチェーンを利用した新規事業構想。2018FinSumなど多数外部講演実績あり。KPMGジャパン刊行『FinTech、IoT、AIで金融機関の仕事はどう変わる!?』共著、エコノミスト 2017年6月6日号「トランザクションレンディング」寄稿、きんざい出版「BtoB決済 デジタライゼーション―XML電文で実現する金融EDIと手形・小切手の電子化」共著。