多くの企業がリモートワークの推進に取り組んだ結果、働き方や働く場に大きな変化があらわれた。社員同士が、同じ空間で接しない新しい働き方が増える環境下において、個やチームのパフォーマンス向上を遂げるためには、個々が自分の考えや意見を率直に伝えられるようなコミュニケーションが活発で健全な対立がなされている職場、すなわち心理的安全性の高い職場が求められている。

当フォーラムでは、今年3月に出版された『心理的安全性 最強の教科書』の著者でGoogle元アジア・パシフィック人財・組織開発責任者のピョートル・フェリクス・グジバチ氏、元ユニリーバ・ジャパンで取締役人事総務本部長を務め、現在は企業や社会のウェルビーイングリテラシー向上に貢献している島田 由香氏をゲストに迎えて、心理的安全性の視点から生産性を向上し、健全な対立が生まれるイノベーティブな組織への変革の方法について解説する。

PROGRAM

成果にコミットし続けるために必要な心理的安全性とは

〜「健全な対立」を奨励する風土づくり〜

「心理的安全性＝楽しくやさしい職場」ではありません。心理的安全性とは「メンバー同士がお互いに高めあえる関係をもって建設的な意見の対立が奨励される状態」と言えます。いくら心理的安全性が高くても成果を出せない組織は評価されません。あくまで職場は成果を生み出す場所であり、心理的安全性は組織の生産性を高めるための手段です。本セッションでは、成果につながる心理的安全性を高める考え方と取り組みをお伝えします。

新しい働き方：組織貢献に繋がる“幸せに働く”とは？

～働く場の改革と従業員ウェルビーイングの考え方～

激しい環境変化の中、組織が持続的に成長するためには、従来の働き方では対応できなくなっています。個々が働くことに幸せを感じ、働き方が柔軟でイノベーティブな職場であること、生産性の源泉とも言えるそれらを社内でいかに両立するためには、どのような変革、経営者のマインドセットが必要なのか。本セッションでは新しい働き方と働く場づくりの本質とその変革の進め方について解説します。

〈トークセッション〉

イノベーティブで生産性の高い「健全な対立」を浸透させるために、

マネジメント・現場が取り組むべきこと

〈 聞き手 〉

株式会社SmartHR  VP of Product Marketing

佐々木 昂太