社会、経済のデジタルテクノロジー化がもたらす破壊的イノベーションはグローバル規模で拡大しています。「破壊」と「進化」が繰り返される過程において、世界中の企業が産業構造や市場の崩壊のリスクに常にさらされています。そのような環境下において今日のイノベーションの時代において事業運営の中核となる優先分野は、知的財産(IP)です。企業価値に占める知的財産(無形資産)の重要性が高まっており、イノベーションを生み出すための経営戦略や事業戦略における知財情報の重要性が増しています。また昨今、脱炭素社会をはじめとしたSDGsの達成に向けての日本全体、そして企業においても環境、社会、ガバナンスといった取り組みが求められており、特にESG投資において知財情報の有効性、活用が注目されています。本フォーラムでは、知的財産情報の活用により新たな事業創造・展開のため企業に必要なアクションとは何か、先進的な取り組み事例などを紹介します。
開催日程
2021年 6月 2日(水)13:00~16:00
視聴対象者
主に企業の経営者、役員、経営企画、新事業開発、知的財産、 R&D、イノベーション推進部門の
管理職、それらの部門にご所属の方
※本フォーラムは視聴対象者を限定しており、法人様向けとなります。個人の方、視聴対象者以外の方や協賛企業と競合の方などの
お申込みはご遠慮いただいております。
主 催
協 賛
クラリベイト・アナリティクス・ジャパン株式会社
知財分野の訴訟/判例情報がもたらす事業戦略の進化
オープンデータ化・デジタル化が進まず、世界各国の司法裁判所の訴訟データは、活用の遅れをとっていました。しかし、知的財産分野においては、ここ10年ほどで急速なデータベース整備が進んでいます。それにより、旧来の特許情報分析による研究開発支援に加えて、訴訟/判例情報から得られた競合の訴訟動向(相手方/勝率/和解率など)や、各国の裁判傾向などを自社の事業戦略にどのように活用していくのかが次の課題となってきています。
本セッションでは、日本たばこ産業株式会社様・田辺三菱製薬株式会社様をお迎えして、知財訴訟/判例情報が事業戦略にどのような変化をもたらしたのかお話しを伺います。
日本たばこ産業株式会社 たばこ事業本部 R&Dグループ 知的財産部 宮﨑 大地氏
田辺三菱製薬株式会社 知的財産部 グループマネジャー 伊豫田 順子氏
クラリベイト・アナリティクス・ジャパン株式会社
IPグループ シニアコンサルタント(訴訟/判例情報担当)佐藤 健一郎氏(モデレーター)
※講演内容や配信時間につきましては変更になる場合がございますので、予めご了承下さい。
事業戦略に優位性をもたらす知財情報の活用
~概要および新しい視点としての商標情報の活用
近年、「知財情報」を利用した経営・事業戦略の立案が注目されています。メディアなどでは「IPランドスケープ」として紹介され、欧米企業で採用され、日本でも急速に普及している手法です。本講演では、「事業戦略に優位性をもたらす知財情報の活用」として、まず、「知財情報」分析から得られる新たな情報・視点や、「知財情報」が事業戦略立案にどのように役立つかについてご説明します。そして、新しい視点として「知財情報」のうち「商標情報」を活用した「新商品・サービス予測」「競合企業分析」「事業に寄与するネーミング」等についてご説明します。
IPNJ国際特許事務所 所長弁理士 知財戦略・技術経営コンサルタント 乾 利之氏
知的財産(IP)情報の応用の現在とこれから
知財やイノベーションに関わる情報の利用環境は大きく変わろうとしています。データを集める時代から、ビックデータから洞察(Insight)を得るのにかかる時間を短縮する需要が高まっています。更にAI等新しいデータテクノロジーの応用により、以前より多くの可能性が期待され、同時に、AI等技術の応用・開発の中で、データ及びその処理技術と仕組みが肝であり、その重要性もますます認識されるようになってきています。急速に変化する市場ニーズに対応し、次世代のソリューション創出に関するClarivateのアプローチ及び活用イメージをご紹介します。
クラリベイト・アナリティクス・ジャパン株式会社
IPグループ ソリューション&ストラテジー部 部長 一級知的財産管理技能士(特許)褚 冲(ツー ツォン)氏
データの可能性を解放する
~IP インテリジェンスの未来
世界中の組織が、市場破壊のリスクに常にさらされながら事業を運営しています。競争環境が変化し続ける一方で、思いがけない領域から新しいチャンスが生まれています。今日のイノベーションの時代において知的財産(IP)は、事業運営における必須事項の中核となります。グローバルトレンドから見る新しい知財データモデルへの需要の高まりと、その背景にある要因、またリスクを軽減しながらイノベーションを加速する方法を共有します。また、知財情報を最大限活用するインテリジェンスの展望をお話します。
クラリベイト・アナリティクス・ジャパン株式会社
IPグループ日本部門代表 バイスプレジデント 小島 崇嗣氏
クラリベイト・アナリティクス・ジャパン株式会社 代表取締役 櫻井 諭氏
企業の競争力強化に向けた知財投資・活用促進について
近年、企業の稼ぐ力を決定づける要素は、有形資産から、技術、ノウハウ、ブランド、データ、標準戦略などの知財等の無形資産へとシフトしている。さらに近年、ESG投資の重要性が叫ばれる中、投資家も知財等の無形資産に着目して企業を評価する動きが見られる。しかしながら、日本企業の無形資産投資は欧米企業に比べて大きく水を空けられており、企業価値に占める無形資産の割合も大きく見劣りしている。こうした中、コーポレートガバナンス・コードに知財への投資の開示や取締役会による監督が明記される運びとなっているが、こうした流れも踏まえ、企業の知財等の無形資産の投資・活用を促進させ、企業価値を高め、企業の競争力を強化するための施策を紹介する。
内閣府 知的財産戦略推進事務局 参事官 川上 敏寛氏
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