近年、複雑化・大規模化するグローバルM&A、かつてない程に旺盛な大企業によるStartup 投資など、近年M&A戦略なしには経営オプションを語れなくなっています。一方、トレンドとしてのM&Aの重要性は認識しつつも、その成否にかかわらず具体的なケーススタディが公に開示される例は多くありません。また、競争環境・社会環境などの環境の変化が著しく早く、複雑であるため、M&A経験の多い企業であってもより高い専門性と柔軟な対応が求められています。
本セミナーでは、実際の事例を交えアクセンチュアのエキスパートがM&Aトレンドのフロンティアを紹介し、各企業でも活用できる示唆をご提示します。
日 時 | 8月19日(月)13:00~17:55(受付開始 12:30) |
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会 場 | 六本木アカデミーヒルズ 49階 タワーホール 港区六本木6-6−10−1 六本木ヒルズ森タワー49階(地図) |
定 員 | 150名 |
参加費 | 無料(事前登録制) |
対 象 |
企業にお勤めの、経営企画部門、財務部門、法務部門、新規事業部門、海外国際部門などの 部門長クラスのお客様 |
M&Aにおけるビジネスデュー・ディリジェンスの重要性が高まっている。旧来M&AにおけるDDは財務DD、法務DDが主とされていたが、これは、DDの主目的がクリティカルな問題/リスクの抽出であったことに起因する。現在はクロスボーダーM&Aがディールの大半を占め、グローバルの獲得競争においてマルチプルの上昇が著しい。よって、近年では問題・リスクの抽出に加え、「想定通りの企業価値向上」が可能かの見極めが重要となっている。当トピックでは、ビジネスデュー・ディリジェンスのプロセスにおいてどのように見極めを行っていくかをご紹介する。また、企業におけるITへの依存度から容易に察することができると思うが、想定通りの企業価値を創出する際に、DDにおけるITの位置づけも高まっている。アクセンチュアが実施したCIO150名を含む計300名へのCXOヒアリングでは、M&Aにおける主な失敗要因の40%がIT統合という回答になっており、M&A成否を分けるクリティカルな要因と認識されているため、ITデューデリジェンスにおいて、潜在的リスクや統合後のシナジーの見極めを行うことは非常に重要な作業となる。
アドバンテッジパートナーズ束原氏と、アクセンチュアでPrivate EquityファンドのDue DiligenceやValue-upを推進する上野による対談。
2019年3月、米国で景気後退の兆候とされる「逆イールドカーブ」が発生。過去の経験則からすると近い将来、景気後退局面に入る可能性が高い。日本においても、米中摩擦や消費税増税等の影響もあり、景気が後退する可能性が高まっている。このような環境を見据え、投資先企業の経営管理・バリューアップに係るリアルイシューをどう解いていくのか、実例を交えながら紹介する。
14:30〜14:40 ▶ 休憩
近年、多くの日本企業が生き残りの為に外国籍企業を買収し、グローバル市場での事業拡大を図っている。一方、外国籍企業のM&Aにおいて想定シナジーを実現するには、異なる法規制・商習慣・言語・企業文化等を乗り越えなければならず、日系企業同士のM&A以上に多くの越えなければいけない壁が存在する。事実、日系企業の海外投資の成功確率は低く、2018年に実施された日本CFO協会の調査によると、約9割の企業がシナジー効果の計画未達であったと振り返っている。背景としてPMIの推進体制の不備などの様々な理由が想定されるが、シナジー創出に正面から取り組むPMIの在り方を再考する必要があると考える。当トピックでは複雑性の高いグローバルカーブアウトにおけるシナジー創出の実現に向けて、日本企業がとるべきPMIのアプローチをアクセンチュアの豊富な支援実績を基にご紹介する。
日本企業にとってM&Aは成長実現に必要な手段としてその重要性がますます高まっている。2011年以降、日系企業によるM&A件数が7年連続で増加、直近では2年連続で過去最高を記録しており、特にクロスボーダー案件の大型化が進んでいる。金融緩和の長期化、日本企業の内部留保や純現預金保有額の大幅な増加等の要因もM&Aの活発化を後押ししているものと考えられるが、同時にこうした市場環境が買収における競争激化、買収価格の高騰を引き起こしており、企業の持続的成長に資するM&A実行をますます難しくさせている。当トピックでは、こうした環境下においても企業の持続的成長実現に向けてM&Aを果敢に実行していくために必要な「M&Aガバナンス」の重要性について解説し、アクセンチュアの支援事例をもとに日本の大企業が陥りやすい罠やその回避策についてご紹介する。
16:00〜16:10 ▶ 休憩
近年、デジタルプレイヤによる創造的破壊が大企業を脅かしていると同時に、迎え撃つ伝統的大企業もがデジタルプレイヤと協業し、デジタルケイパビリティの獲得・強化に向けた取り組みを進めている。ケイパイリティ獲得の手法としてのCVC(コーポレートベンチャーキャピタル)によるディール数は2017年から2018年にかけて倍以上に増加するなど、多くの日本企業は「最初の一歩」を踏み出している。一方で、CVCを通して成果を上げていくためには様々なチャレンジを超えていく必要がある。本トピックではCVCの最新動向や陥りがちな罠を明らかにすると同時に、先進事例の追跡調査で明らかになった投資後にシナジーを創出するためのポイントを紹介する。
経済産業省等の調査で「スタートアップに評価されている大企業1位」に輝いたKDDI傘下のSupershipホールディングスにおいて、これまで数多くのM&Aを主導してきた八重樫氏、2015年にSupershipホールディングスの傘下に加わり急成長中のMomentum社創業者の高頭氏、アクセンチュアでオープンイノベーションを推進する廣瀬によるパネルディスカッションを行う。パネルディスカッションでは、大企業とスタートアップの共創に向けて、これまでのM&Aで乗り越えてきた壁、日本におけるハイブリッドスタートアップの必要性と可能性について議論する。
〈モデレーター〉
アクセンチュア株式会社
戦略コンサルティング本部
M&A統括 マネジング・ディレクター
横瀧 崇
アクセンチュア株式会社 戦略コンサルティング本部 M&A統括 マネジング・ディレクター 横瀧 崇 氏
東洋経済新報社 フォーラム事務局
03-3246-5599
(土日・祝日を除く 10:00~18:00)
アクセンチュア株式会社
常務執行役員
戦略コンサルティング本部 統括本部長
シニア・マネジング・ディレクター
牧岡 宏
アクセンチュア株式会社常務執行役員/戦略コンサルティング本部括本部長シニア・マネジング・ディレクター。2014年にアクセンチュア参画後、消費財・流通・製造業を中心とした領域でのコンサルティング経験、多数。特に成長戦略、組織・人材分野でのエキスパート。アクセンチュア入社前はベイン・アンド・カンパニーにてディレクターとして数々の経営変革案件に携わる。マサチューセッツ工科大学経営科学修士。
アクセンチュア株式会社
戦略コンサルティング本部
M&A統括 マネジング・ディレクター
横瀧 崇
グローバルで組織化されているM&Aプラクティスにおける日本/ASEANの統括責任者。15年以上のアジアパシフィックを中心としたコンサルティング経験を保有。業界横断でクライアントのPreからPMIまで一貫したM&Aを支援しているが、これまで支援している主な業界は電機、通信、製造業、医薬、自動車、物流、消費財、小売、保険。アクセンチュア入社前はソフトバンクにて、事業戦略策定、M&A等の業務に5年間従事。
アクセンチュア株式会社
戦略コンサルティング本部
M&Aプラクティス シニア・マネジャー
佐藤 飛鳥
アクセンチュア日本オフィス所属、戦略コンサルティング本部・M&Aプラクティスのシニア・マネジャー
新卒でアクセンチュア入社後、2010年に退社、ベンチャー立ち上げ・譲渡を経て2012年にアクセンチュアに再入社
PEファンド、モバイル通信、エンタメ、小売、消費財、保険等の業界を中心に、M&A戦略、DD、PMIのプロジェクトを経験
アクセンチュア株式会社
戦略コンサルティング本部
M&Aプラクティス シニア・マネジャーIT-M&Aリード
谷口 雅俊
アクセンチュア日本オフィス所属、戦略コンサルティング本部・M&Aプラクティスのシニア・マネージャー/ IT-M&Aリード。アクセンチュア入社後は、グループ全社業務標準化/基幹システム刷新やデジタルソリューション導入等のSIプロジェクトPMを経験した後、M&Aプラクティスに移籍し、クロスボーダーM&A案件におけるITデューデリジェンス、大規模IT統合、IT組織設計・立上げ、JV設立支援等に従事。
アクセンチュア株式会社
戦略コンサルティング本部
M&Aプラクティス マネジング・ディレクター
上野 正雄
戦略コンサルティング本部 マネジング・ディレクター
リテール・運輸・物流・通信・不動産・建設・PEファンド等の業界において、M&A、ターンアラウンドを20年以上に亘り、経験。航空会社のターンアラウンドでは路線撤退、資産売却を統括した。PEファンドの投資先での暫定経営陣としての経験多数。AlixPartners、BCG 等を通じて、一貫して包括的なターンアラウンドやM&A(Due Diligence, Value Creation Program, PMI, CVC 等)を支援。
株式会社アドバンテッジパートナーズ
パートナー
束原 俊哉 氏
2007年6月アドバンテッジパートナーズに参画。当初は、ポートフォリオチームで株式会社ダイアナ、レックスホールディングス株式会社、株式会社ニッセンホールディングス、株式会社東京スター銀行。さらに、常勤役員として、株式会社メガネスーパーの再生を担う。現在は、投資責任者として、生活産業を中心に複数案件を担当。大学卒業後、株式会社富士銀行(現みずほ銀行)にて支店渉外・融資およびM&Aアドバイザリー業務に従事。その後、戦略コンサルティング会社マッキンゼー・アンド・カンパニーにて10年にわたり、主に小売り、消費財、金融、医薬、医療機器等の業界を対象に、事業や製品の戦略立案・実行、組織設計、マーケティング、営業生産性向上などのプロジェクトに従事、早稲田大学法学部卒業。ペンシルバニア大学ウォートンビジネススクール修了(MBA経営学修士号取得)。
アクセンチュア株式会社
戦略コンサルティング本部
M&Aプラクティス シニア・マネジャー
太田 貴大
アクセンチュア日本オフィス所属、戦略コンサルティング本部・M&Aプラクティスのシニア・マネジャー
M&Aを含めた新規事業立上からBDD、PMIまで、ディールの広範囲に渡りM&A関連の業務に従事
近年ではクロスボーダーM&A案件のPMIプロジェクトを中心に支援を実施
アクセンチュア株式会社
戦略コンサルティング本部
M&Aプラクティス プリンシパル・ディレクター
河合 隆信
大手電機メーカー財務部門を経て2000年にPwCコンサルティング(経営統合により現IBM)戦略グループに参画。様々な業界の企業に事業戦略、投資戦略、M&Aを中心としたコンサルティングを多数実施。特にM&AではPreからPostの全ステージを経験。
2007年に日本IBMの事業企画部門に出向しIBMが当事者として実施する戦略的買収プログラムの推進責任者として買収候補企業の探索、ビジネス分析やバリュエーション、交渉等に従事。
2008年よりプライベートエクイティ・ファーム(投資ファンド)に移り、新規投資案件の開拓、投資実行、投資先企業の管理、業績改善策の立案・実行支援、投資先企業の売却までの一連のプロセスを実施。
2013年よりアクセンチュアに参画し現職。
アクセンチュア株式会社
戦略コンサルティング本部
M&Aプラクティス シニア・マネジャー
樫宿 恵生
グローバルで組織化されているM&Aプラクティスのシニアマネジャー。アジアパシフィック地域での14年のコンサルティング経験を保有。幅広い業界を対象に戦略策定から事業価値評価、統合実行に至る一気通貫のM&Aプロジェクトを多数実施。2011年より日本企業のグローバルM&A支援、2017年よりデジタルケイパビリティの獲得を目的としたデジタルM&A支援を担当。ノースウエスタン大学ケロッグ経営大学院および香港科技大学経営学修士
Supershipホールディングス株式会社
執行役員CSO
八重樫 健 氏
慶應義塾大学経済学部卒業後、アクセンチュア株式会社に入社し、経営コンサルティング本部に配属。経営戦略立案、M&A、新規事業立ち上げ、マーケティング戦略立案、全社デジタル化支援等を経験したのちに、Supershipホールディングス(旧:Syn.ホールディングス)/Supershipの立ち上げプロジェクトに参画。2015年Supershipホールディングス/Supershipに入社後、2016年事業戦略室長に就任し、各社M&A・三社合併・全社戦略を推進。2018年Supershipホールディングス執行役員CSOに就任、現在に至る。
Momentum株式会社
代表取締役社長
高頭 博志 氏
慶應義塾大学文学部卒業。2013年グリー株式会社に入社。新規事業、GREEプラットフォームのディレクションを行う。2014年9月、デジタル広告領域におけるアドベリフィケーションのソリューションを開発する、Momentum株式会社を創業。2017年7月にKDDIグループであるSupershipホールディングス傘下に入り、現在に至る。
アクセンチュア株式会社
戦略コンサルティング本部
マネジング・ディレクター
廣瀬 隆治
東京大学工学部卒、同大学院新領域創成科学研究科修士課程了。2004年アクセンチュア入社。通信・メディア・ハイテク業界を中心に、幅広い業界においてAIやIoT活用をはじめとしたデジタル戦略立案を支援。また、大企業とスタートアップの協業を通じたイノベーション加速を支援する「アクセンチュア・オープンイノベーション・イニシアティブ」の責任者を務める。