「働き方改革」と言えば、長時間労働の是正、生産性向上を実現するためのコスト削減による効率化と考える経営者や管理職の方も多いのではないでしょうか。
本年4月に施行された「働き方改革法」により、特別条項での残業時間の上限が月の残業時間で最大100時間、年間では720時間と定められ、違反企業には罰則規定が設けられています。
確かに長時間労働の是正は喫緊の課題ではございますが、単に残業を削減することに注力してしまいがちで、本来見直すべき「無駄な時間」を「生産的で付加価値を生む時間」に変えることへの取り組みが進んでいるとは言えないのが現状です。
もっと「働き方」そのものを因数分解し、デジタルに置き換えられる業務を顕在化させ、その分、時間をかけてでも価値を生む業務に戦力を投下させることが生産性向上、企業価値向上には重要になってくるでしょう。
本カンファレンスでは、「さらば、働かない『働き方改革』」をテーマに、長時間労働の是正を生産性向上の好機と捉え、高付加価値を生む時間を作るための改革の進め方について、プロフェッショナルの講演を交えながら検証します。
日 時 | 6月12日(水)13:30~17:00(13:00 受付開始) |
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会 場 | 大手町PLACEカンファレンスホール(地図) |
定 員 | 400名 ※申込者多数の場合は抽選となる場合がございます。 |
参加費 | 無料(事前登録制) |
対 象 |
従業員数300名以上の会社にお勤めの経営企画・情報システム・人事、各事業部門の部門長など |
働き方改革関連法案施行後まもない2019年5月に東洋経済新報社および、三菱総研グループのエム・アール・アイ リサーチアソシエイツ社の 協力のもと、ビジネスパーソン2000名を対象に実施した「働き方改革の実態調査」の調査結果を元に、「生産性を高めるための働き方改革」と「情報共有」の関係性についてご紹介いたします。
長時間労働を「個人の仕事術」で抑制しようとする性急な議論が横行しています。しかし、長時間労働は、組織ぐるみ・職場ぐるみの取り組みー「組織開発」を行わない限り減らすことは難しいものです。本セッションでは、2万人の大規模調査から明らかになった、長時間労働が生まれるメカニズムとその抑制策について考えます。
14:40-15:00 ▶ 休憩
オープニングセッションにてご紹介したデータを踏まえ、生産性が高まった企業の深掘り、および、当社のお客様がどのように情報共有の効率化を行い、生産性向上を実現されたのか実例を交えてご紹介いたします。
人生100年時代を迎える今日、「何のために働くのか?」という仕事に対する意味付けを明確にしていくことは極めて重要です。一方、働き方改革は、労働時間の短縮に主眼が置かれる場合が多い中で、同時に、いかに成果を高めるか、そのために何をすればよいかも、より議論されるべきでしょう。この二つの観点から、今後我々はどのように働き方改革に臨むべきか、その本質を考えます。
東洋経済新報社 カンファレンス事務局
03-3246-5599
(土日・祝日を除く 10:00~18:00)
立教大学 経営学部
教授
中原 淳 氏
立教大学 経営学部 教授(人材開発・組織開発)。立教大学経営学部ビジネスリーダーシッププログラム(BLP)主査、立教大学経営学部リーダーシップ研究所 副所長などを兼任。博士(人間科学)。北海道旭川市生まれ。東京大学教育学部卒業、大阪大学大学院 人間科学研究科、メディア教育開発センター(現・放送大学)、米国・マサチューセッツ工科大学客員研究員、東京大学講師・准教授等をへて、2018年より現職。
「大人の学びを科学する」をテーマに、企業・組織における人材開発・組織開発について研究している。
専門は人的資源開発論・経営学習論。
Dropbox Japan 株式会社
代表取締役社長
五十嵐 光喜 氏
1987年早稲田大学教育学部卒。同年株式会社東芝に入社し社内システムに従事後、米国ソフトウェア企業であるSybaseやNetIQの日本法人および米国本社で日本向けのビジネスに従事。2005年に日本マイクロソフト株式会社に入社。サーバー クラウド製品「Windows Server 2008」などの責任者を務め、2008年以降、業務執行役員サーバー プラットフォーム ビジネス本部 本部長、業務執行役員エンタープライズ パートナー営業統括本部 統括本部長、業務執行役員コンシューマー&パートナー グループ コミュニケーション パートナー営業統括本部 統括本部長などを歴任。2013年よりApple Japan 合同会社で法人営業本部長を務めた後、2017 年より現職に就任。2018年よりアジア太平洋地域全体の営業も統括。
Dropbox Japan 株式会社
インダストリー リーダー
戸田 麻弥 氏
法人向けのIT製品(パッケージソフトおよびクラウドサービス)の営業職に13年従事。企業内のコミュニケーション基盤を提供していた前職では、製造・流通・金融など国内主要産業を担当。お客様の成功を目的に、組織レベルでの業務改革を念頭に置いた提案を武器に10年以上連続でトップセールスとして日本のコミュニケーション改革を牽引。2018年8月より現職、現在は建設業を中心に情報共有革命を推進、生産性を高めるための働き方改革を多くのお客様と実践中。
Dropbox Japan 株式会社
インダストリー エバンジェリスト
李 苑 氏
東北大学工学研究科卒業、修士(工学)修了、建築設計および地域環境計画専門。ABeam及びアクセンチュアにてIT・業務コンサルティング業務に従事、主に製造・ハイテック業界の日本企業のグローバルIT戦略とシステム展開をリード。2018年8月より現職、建設業・製造業・メディアを中心にクラウドサービスの提案及び技術支援を行っている。
グロービス経営大学院 経営研究科 研究科長
学校法人グロービス経営大学院 常務理事
田久保 善彦 氏
慶應義塾大学理工学部卒業、修士(工学)、博士(学術)、スイスIMD PEDコース修了。三菱総合研究所にて研究、コンサルティング業務に従事。現在グロービス経営大学院の経営に携わる傍ら、リーダーシップ系科目の教鞭を執る。経済同友会幹事、ベンチャー企業社外取締役、顧問等も務める。著書に『志を育てる』、『グロービス流 キャリアをつくる技術と戦略』、『これからのマネジャーの教科書』(東洋経済新報社)等。